鹿野学園9年生①「カタルタ情熱大陸」(2020年6月)
☆活動目標:人物紹介を考え、プレゼンテーションしよう。
☆学習目標:柔軟に思考し、必要に応じて他者の考えとすり合わせる力を養う。また、名言・格言への構えを取り除き、より効果的なプレゼンテーションを考える。
進行:ヨリ
GF:やすだっち、ホーリー,ゆかぽん,じゅんじゅん
記録:筧,三輪,中川
■1日目̶̶[WS]6/29(月)2,3校時9:45~10:35、10:45~11:35 @ランチルーム
1.アイスブレイク:イス取り鬼(15分)
昨年は、鬼に座らせないようにするための椅子配置を作戦会議で考えてもらった。
かなりトリッキーな椅子の置き方を編み出していたけれど…だが今回は!最初に置いた椅子の位置を変えないのがルール!
初めは戸惑う様子も、いったん動き始めたらそのスピーディーさは分子反応のようでした。
2.「カタルタ」を使って他己紹介をしよう(35分)
4つのグループに分かれる。
事前に準備した「偉業リスト」から偉業を選択し、グループファシリテーターの俳優をその偉業をした人として「カタルタ」を使いながら他己紹介する。
〈日本人で初めて月に行った/後ろ歩きで世界一周した/火災現場から36人救出した/150歳の誕生日を迎えた〉…など
14の偉業を用意した。
(休憩 10分)
3.「カタルタ」を使って他己紹介をしよう2(50分)
偉業リストに加えて「名言・格言カード」を配り、その偉業を成し遂げた人物が名言を言ったということで、紹介文を考え発表する。今度はグループ内の誰かが紹介される人になり、発表の際には最後に額縁の中でポーズをとりながらその言葉を言う。
「他己紹介1」のときよりも 人に聞かせる/人に魅せる ことを重視してみる。
4.リフレクションシートを書く
本来10分の記入時間を設けていたが、「他己紹介2」がみんな、なかなかの難産で時間が押したため、時間外に記入してもらった。(事前に先生から「発表させてあげたい」と聞いており、先生の方で時間調整してくださった。)
■2日目̶̶6/30(火)2・3校時 9:45~11:35 @ランチルーム
5.省察(45分)
先生の進行で前日の活動を振り返る。
「難しい課題を乗り越えていたけれど、どんな風にしてそれができたのか?自分たちなりに工夫したことがあるのか?」
という先生の問いかけに、全員がそれぞれに自分の言葉で語っていた。
・グループの人たちが自分に反応してくれてやりやすかったから。
・笑って受け入れてくれるから。
・自分から意見を言ってくれる人がいてよかった。
・自分からアイデアを出すのは苦手だから話題を拾って広げるように心掛けた。
・グループ作業により、自分が思っていたのと全く違う角度になる。
などなど。
鳥劇は話し合いの様子と、初日の成果物作品がいかに演劇的に面白いか!を演劇人としてレポート。
6.イス取り鬼(10分)
生徒からのリクエストでリベンジ!省察で集中したのかみんな疲れたようだったけれど、よいリフレッシュになった模様。前日よりもさらにスピード感が増していた。
(休憩 10分)
7.「カタルタ」を使って他己紹介をしよう2.5(50分)
鳥劇による見本を示し、前日の成果をお芝居に仕立てて偉業と名言を人に伝えるようにブラッシュアップ。
始まりと最後に音響を入れて人物紹介番組という枠組みで発表を行う。
先生が用意された相互評価シートに記入しながら、次々に楽しい雰囲気で発表が進んでいった。
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1日目の活動中にも先生が生徒たちの様子を細かく見ておられ、うまくいったポイントをインタビューしていらっしゃった。
省察では、「お互いにヒントを出し合って一緒に考えているのは、人のことをよく見ているから。好き勝手にやらず、相手がノリノリならあおってみる、というのもポイントなのかな」とまとめ、彼らの活動を称えていた。
2日目の劇発表では、どのグループも、よくあの短時間で、と感心するしかない作品に…!
物語展開、細かい演技の工夫、指定した枠組みを軽々と超えて人を楽しませるアイデア、なにより恥ずかしさを取っ払って人前で何かをやって見せる姿、そして観客が自然と拍手や歌で参加してしまう場面もあり、何もかもが「この場に立ち会えてよかった!」と思わせるものだった。
全体的に、個々人の特性が相乗効果でお互いを活かしあう姿が多く見られ、昨年からクラスの雰囲気も大きく変わったように感じられた。先生が普段から、最上学年としての彼らへの声がけや関係づくりを工夫されているからこそ、進化した彼らと出会えたのだと思う。
「表鷲の巣立ち式」が楽しみです!