鹿野学園8年生 1回目レポート(2019年6月)
鹿野学園8年生(22人)1回目
6/3(月)2・3校時【WS】、6/4(火)2・3校時【省察&発表】
★活動目標:セリフのことを考えて、ちょっとだけお芝居の台本を書いてみよう
★学習目標:自由な発想を促す。想像力をふくらませる。演技の組み立て方(セリフの背景)を意識する。
進行=齊藤・大川・中垣・高橋・赤羽・後藤・中川 初日記録=生田・筧・越後 2日目記録=生田
■1日目———
6/3(月)2・3校時【WS】ランチルーム
鳥劇自己紹介(名前のみ)→一回めはしよう!
●アイスブレイク:(10分)
「足じゃんけん」
久しぶりのWS、大人びた年頃相応の反応。勝負にこだわってどんどんやる年頃ではない。
理由付けを工夫したい。空間を埋める?次の活動へのつながり、、?
「みんなで「うん」って言ってみよう」
進行からの投げかけのセリフに対して、「うん」と返す。
1セット目はとにかく大きな声で。2セット目は、小さな声で、3セット目は伸ばして「うーーん」。4セット目は語尾を上げた「うん?」。
控え目ながらも声を出してくれた。途中「…こ」つぶやきがあったので、「うん」「こ」コールに発展してみた。声を出してくれればOK!4通りやった後、それぞれの言い方で感じが変わることを認める子もあった。
●「うん」について考えよう(20分)
4グループにわかれ、それぞれに鳥劇が入る。
[明日遊びに行こう。][お前、足踏んでるだろ?]→[うん]の後のセリフを話し合って書いてみる。それぞれの発表を聞いて、「うん」に込められているものを分析する。
話し合いできないグループ、ばらばらに作業するグループ、役割分担進めるグループ様々。人間関係もいろいろある模様。
発表の仕方、全体進行者の割合が大きすぎたのでは?GFと生徒たちが発表する方がテンポを変えやすい。
[うん・・・(微妙な間をあけて)…こ]→間が良かった!本人自ら実は[下品だった]というRSも。
●「え」の出てくる状況を考える(20分)
やることの見通しがついたのか、少しずつ話し合いが活発に。
もっといいものを、他とかぶらないものを、とのこだわりも。ギリギリに[人が亡くなった時]という、それまで出ていない視点のアイデアが出た班もあった。発表の時、他の子が、全然聞いていないようにも見える(が、聞いているようでもある。互いのことがわかりすぎて、予測できるのかも?)
(休憩10分)
●「穴あき台本」を完成させ、発表する(40分)[説明5分+作業時間20分+発表15分]
・12チーム(3人ずつ・足りないところに鳥劇が入る)に分ける。
・「穴あき台本」を完成させる。(学校の休み時間、3人が登場する設定)
・まず「うん。」が出てくる状況、次にその後の一言を考え、最後にタイトルをつける。
●リフレクションシートを書く。(10分)
三人組になってからは話し合いが活発に。現れは小さいけれど中に入ってゆくと意外に活発。
セリフを考えるとき、自分の経験を生かして具体的にイメージしていた。話し合い時は静かなのに、発表ではガツンと決める、エコモードぶりがすごい。アドリブが炸裂する子もいて、演技について具体的にアドバイスする子もいる、役者も演出もそろったなにげにすごい集団!
明日に期待が高まる。
先生からは「昨年は〈日影劇団〉〈ヤギ博士〉と奇抜な恰好だったが、今回はみなさんがふつうの恰好だったので拍子抜けしていたかもしれない。少人数でずっと同じ集団なので、刺激を求めているのでは?」とのこと。時間の都合で鳥劇例も省略してしまっていたので、明日は必ず入れよう。
それぞれがお互いの事良く見て解ってゐて直ぐに配役をふったり出来る人たち。
ただそれが徹底し過ぎていて、(そういうふうに見られてるのも解っていて)、羽目を外すことへのハードルが高そう。いつもよりちょっと思い切った自分、を出せる雰囲気づくりを支えていきたい。
■2日目———
W先生による省察。
▽目を瞑り黙想(1分)
▽笑顔ラッシュ。
W先生[最初は引いとったなぁ…しかし段々こなれて行った。]
▽昨日の発表動画
昨日の発表動画を1班ずつ見て、W先生がコメント。各班の工夫を認めつつ、[もっとやってほしい、期待している]を繰り返していく。
▽Y先生の感想。
[こういう機会逃さず時々本音を出せましたね][タィトルを大変工夫している。自分の想いをしっかり出している。]
国語の授業への“だるさ”をテーマにした作品が多くならんだが、責めたりせず受け止め、さらに題名へのこだわりを認める先生のコメントがすばらしかった。
▽鳥劇レポート。
8年生の「すごいところ!」を、エビデンスをもとにレポート。
中垣[自分の経験をアィディアに結びつけ、リアリティを得ている]
太郎[演出力]→一歩下がって、止まって、顔を向けての[えっ!]等、本人意識してないかもしれないが秀逸
後藤 [芝居力]→アドリブ等
三郎[オリジナリティ]と[アレンジする(出来る)力]
玲奈[視野が広い][目線凄い]今日やった事を日常にフィードバックしようとする力
大川 省エネで一見やる気なさそうに見えるのにそれでもちゃんと結果を出してしまう、それがザッツエコモード!
▽生徒たちの話し合い。
自分たちの〈いいところ〉を各班で話し合って、発表。
[〇〇班は、ハッキリ声が良く出ていた][沢山色々考えたけどひとつもかぶってないのが凄い][〇〇班のセリフがよかった]など、他チームのいいところを見つけるのが上手な一方、自チームについては〈いいところ〉ではなく「~がよくなかったので、もっとこうしたい」という発言がちらほら。
3時間め→→→→→→→→台本を書いて演じてみよう
▽頼 [関係]とかをよく考えてみよう。誰に向かってどういうか?意識するだけで違ってくる。
鳥劇例=昨日書いてくれた作品を、劇にしてみました。
タイトル[合い言葉は?]
喧嘩する二人→マドンナ去る→残された二人→タロ[…明日,遊びに行こうか?]垣[うん]タロ[……(小声)こ。](夕日が落ちてゆく…)
子どもたちうれしそうに見てくれた。よそよそしさ等が一気に粉砕。大いにピンと来た感じで打ち解け、やる気満々に?
▽シンキングタィム。各班毎に。時間になってもなかなか纏まらない。
焦り始めるスタッフ、納得する迄話し合いをさせたい頼。水面下の攻防、仕切る中川。
▽発表
人前で発表することに昨日より慣れてきて、そして、やはりタイトルのつけ方もうまかった!
[家での出来事]筆箱をゲームコントローラーに見立てて小技が効いてる!
[Bが邪魔]セットの椅子の配置が思わせぶりでいい感じ。
[いただきますの前に・給食中も足が気になって仕方ない・・…]長いタィトルとそれが紐づけされた演技、くすっとさせる。
[影]対照的に短いタィトル。影踏みではなく[影]という、うまさ。子どもたち影踏みをしている所から始まる動きが豊か。
[体育の授業]設定が細かい!リアル過ぎて終わりがわからないほど。自分を演じる、という力、すごい。
[いきりキッズたち]3人が全員お互いの足を、踏み、踏まれている、アィロニカルなもの。キャラが全員立ってる。演劇として完成形!
[タクリンとワタナベ]静かに黙々とタクリンを描き続けてゐる、ひたすら…。みんなで見に行くと、確かに似ていた!