鹿野学園8年生②「カタルタ情熱大陸」(2021年12月)
☆活動目標:人物紹介を考え、プレゼンテーションしよう
☆学習目標:他者の考えを受け入れ、それに応じた自分の考えを提示する。柔軟な思考を促す。すり合わせる力を養う。名言や格言に対する構えを取り除く。より効果的なプレゼンテーションを考える。
12月16日(木)・17(金) 2、3校時@王舎城学舎ランチルーム
ファシリテーター 齊藤 サポート 中垣 後藤 記録 筧 藤木
1.「カタルタ」を使って自己紹介をしよう(15分) ー自由な発想を促す
3つのグループ(5人×3グループ、4人×1グループ)に分かれる。それぞれのグループで一人ずつカタルタを3枚使って自分の好きなものを紹介する。
2.「カタルタ」を使って他己紹介をしよう1(15分+発表:15分) ー自由な発想を促す
各グループで一枚ずつ「偉業カード」を引く。ファシリテーターをリストにある偉業をした人物だと想定して「カタルタ」を使った“他己紹介”を考える。時間があればグループ内で複数を作成する事を促す。出来た作品の中で一番良いと思ったものを発表する。※条件:10枚カードを使う(めくり直しOK)。
3.「カタルタ」を使って他己紹介をしよう2(20分+発表:15分) ー見せることを意識する
基本、「カタルタ」を使って他己紹介をしよう1と同じ偉業、接続詞でワークする。先ほどの条件に加え、
・それぞれのグループ内の誰かが格言を言った人物だと想定して、発表。
・感動する流れを産み出す。苦労を乗り越えた話にする。
→「カタルタ」を使って他己紹介をしよう1の時よりも”人に聞かせる””人に魅せる”ことを重視。
可能であれば、偉業を達成したシーンを再現するような演技をするように促す。
4.リフレクションシートを書く。(10分)
5.(2日目)鳥の劇場と先生による省察
★省察後
前日に出来上がった作品を、情熱大陸風にアレンジする。
各グループで一枚ずつ「名言・格言カード」を引き、グループ内の誰かがそれを言った人物だと想定して、紹介文を考え発表する。
改善ポイントは
・それぞれの文章を語る人と、紹介する人物との関係をはっきりさせる。
・その人の格言にまつわる転機となるようなシーンを作って挿入する。
(・使わなきゃいけない音源、4種類の入れるポイントを考えて、それを指定する。)
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8年生の皆、一人ひとりがその人のままでいられているという雰囲気を感じました。
グループでのカタルタを使った自己紹介、困りながらもとにかく言葉を出す、そしたら面白い。
つじつまが合ってなくても良い、「意味がわからないストーリーでも良いんだと思った。」(生徒のRSより)
表鷲科を長く受けてきた学年だからこそなのか、それぞれに打てば響く感がある。
「西園寺家の人々」というテーマに沿って全員が自己紹介をしている班。どうしてそうなったのか、面白い。
他己紹介では、他の班から出た言葉を拾ったり(マヨネーズノーベル賞)、いきなりジンベエザメが登場したり、偉業にまったくふれずにストーリーが進んでいたり。
鳥劇の見本はフィギュアスケートで世界初6回転を成功させた偉人のストーリー。登場人物の、素足の女神・8回転ようこが精彩を放っており、生徒の皆さんの印象にも強く残った模様。
生徒の皆さん台本をしっかり書きたいようで、考える・書く作業に時間を割く事が多いが、立って実際にやり始めると一気に加速する班もあり。
休み時間は、トランプにもなるカタルタで、みんなが違う遊びをしていました。ババ抜き、七並べetc…
発表ではまだ内容が詰められていないため止まる事が多かったのですが、見ていて、最後までやるんだろうなという安心感がありました。
二日目の省察では、鳥劇がクレーム受付係りとなり、WSのやりづらい点、もっとこうだったら楽しいのにという点を生徒の皆に言ってもらうという、これまでにない試み。
まずは先生から。「昨日のWS、時間がオーバーしていた。時間内に収まるようにしてほしい。」はい!すみません、、、善処します。(汗)
生徒の皆も、昨日の班でかたまってもらい、話し合ってもらう。
「写真を撮らないでほしい」
「時間を延ばして二日間でなく、一日で終わらせてほしい。」
「(鳥劇側からの)アドバイスのタイミングがずれている時がある。」
「ゲームがもっとあったら良い」
「ゲームはなくて良い」
「話しやすい雰囲気を作る工夫をしてほしい」
「他のグループのやっている事を見てみたい」
「活動の時間が少ない」
「話し合いの時間が少ない(もっと工夫したい)」
などなど、皆さんありがたい意見をたくさん出してくれました。撮影班としてはその後の撮影がとてもやり辛かったです…。
そして、昨日の作品をブラッシュアップ。みんな活発に話し合い、練習。動きのある作品たちが出来上がりました。細かい演技が光っていたり、不条理さが笑えたり。
どの班も共通しているのは、物語は破綻しているが、なぜか妙に説得力があるということ。
そこが8年生の実力なのかなと、思いました。皆、個性がそれぞれあって共存して何か面白いものを創り出している。もうすぐ、最高学年になる彼ら。これからも、楽しみです。