鹿野学園7年生⑤メディア表現ワークショップ「ドリコマ」(2020年12月)
☆活動目標 〈ドリコマ〉アプリを使った作品をつくろう!
☆学習目標 様々な映像や編集のおもしろさを体感する。
アーティスト:望月玲奈さん(青学LCD)
コーディネーター:児玉龍太郎さん(青学LCD)
アドバイザー:苅宿俊文先生(青学LCD/鳥劇教育アドバイザー)
補助者:中垣・後藤 記録撮影:藤木・中川
■1日目【WS】12月2日(水)2・3校時(9:45―11:35)@王舎城体育館
1.アイスブレーク カタルタ
2. 〈ドリコマ〉アプリの説明
3.簡単な作品づくり(4グループ)
初めに「アプリに使い慣れる」という意味で、少し簡単な作品づくり。
4.ストーリー性のある作品づくり(4グループ)
少し条件を追加して、ストーリー性のある作品づくり。
《休憩》
5.発表
6.リフレクションシートの記入
メディア表現WSとしては今年度2回目。前回の〈逆転再生〉に続き、今回は4年生の時以来の〈ドリコマ〉!
4年生時に作ったドリコマの映像を見て、「懐かしい〜!」「まだみんな小さいねぇ」と、3年前の自分たちを振り返る。
アイスブレークは、班に分かれてカタルタ。苅宿先生や児玉さん、鳥劇の俳優も生徒たちの輪に入って、和気あいあいと。場が温まってきたところで本編へ。
望月さんより、今日は《YES/AND》を意識してやってみよう、という提案。相手からのオファーをYESと受け入れて、自分のアイデアをANDとして付け加えていきましょう、相手からの提案を受け入れて活かしつつ、プラス自分の提案をしてみよう、ということ。
簡単な作品づくりから。人が入れ替わる、というお題。さっそく独自のアイディアをだすグループ、二人がぴょんと飛んで重なってから、他の一人に入れ替わる。なるほど、面白い!シンプルだけど、なかなか思いつかないことを、さらりとやっている。
ストーリー性のある作品づくりでは、『史上最低の遊園地』というお題に挑戦。紙コップをコーヒーカップの乗り物に見立て、遠近法を使って撮影するグループや、倉庫をお化け屋敷に見立て、意外な物語の展開を見せるグループなど、様々な創作が出てきていました。あちこちの班からそれいいね、じゃあこうすればどう?と《YES/AND》が生まれていました。
苅宿先生の演出で撮影したグループでは、O先生も出演者として参加され、クスッと笑えるストーリーの作品が生まれました。
どの班も、それぞれ違う斬新さにあふれた『史上最低の遊園地』でした。
■2日目【省察&もっとやってみる】12月3日(木)
省察は、鳥劇からの提案で、昨日やったカタルタを使って振り返ることに。
「昨日は、一人でやってしまった感があったので、今日はみんなの意見を聞いてやりたいと思う。」
「時間配分がうまく出来なかったけど、良い作品ができた。」
「昨日は苅宿先生に手伝ってもらったが、今日は自分たちの力で頑張って作りたい。」
など、昨日の反省&今日のワークへの意気込み。さすが7年生、真面目でしっかりとしたみんなの声が聞かれました。
そして今日は、生徒の中から要望が出ていた、19人全員での作品づくりに挑戦!
壁から全員がどんどん抜け出ていきたい、という意見に、じゃあそこの扉からすり抜けていったら面白いんじゃない?と、二日目も《YES/AND》、生きてます。
どこから人が出てくるか、どの位置で撮ったらいいか、試し撮りを見て「これ、ドリコマかな…?」試行錯誤の上、体育館の壁にある扉の、上部にある磨りガラスに顔がぼんやりと映ってから、一人ずつすり抜けて出てくるという設定、カメラのベストアングルも決定。
初めての19人での作品作りは、最初のうちは進め方に戸惑っていた様子でしたが、そのうちに撮影する人、指示を出す人と自然に役割が決まっていきました。ひとりの生徒がつぶやきました。「これ、地道な作業だな…。」確かに。しかし誰も脱落することなく、みんながひとつの作品をじっくりと時間をかけて作っていく様子は、見ていてすごいなぁと思いました。
「そこ、止まって!」「次の人、顔をガラスに映していいよー。」「足どり、ゆっくりね。」
声掛けもしっかりと。
小股歩き、ピースする、ハンドパワーで前の人を押し出すように出てくる、と一人一人の登場の仕方、歩き方も様々。最後には磨りガラスにたくさんの手が映るというホラーな場面や、二人いっぺんに登場したりと、楽しいアレンジも。
そしてその勢いで、二つ目の作品も仕上げてしまう。
こちらは、二人の女子のハンドパワーで他の全員が吹き飛ばされてしまう、という設定。短く、勢いの感じられる作品となりました。アフレコもばっちり。
壁から19人が出てくる作品のタイトルは「ナインティーン」。
これ以上はないタイトル!7年生のセンス、やりとげる力、お見事でした。