鹿野学園7年生④メディア表現ワークショップ「逆転時間」(2020年11月)
☆活動目標:「逆転時間」アプリを使った作品を作ろう。
☆学習目標:様々な映像作品や編集の面白さを体感する。
進行:望月玲奈さん コーディネーター:児玉龍太郎さん
補助・記録:齊藤 筧 安田 大川 アドバイザー:苅宿俊文先生
■1日目——[WS]11月5日(木)2.3校時9:45~11:35@王舎城ランチルーム他
⒈ 自己紹介&アプリの説明
⒉ 簡単な作品づくり(4グループ)
⒊ ストーリー性のある作品作り
⒋ 発表
⒌ リフレクションシートを書く
7年生と久しぶりに会った望月さん、「大きくなったね!」と驚いていらっしゃいましたが、ホントにね、この年頃の少年少女にはたった半年会わなくてもその成長に度肝を抜かれます。
さて、アプリの説明もほどほどに実践…ですが、実は4グループそれぞれが使うipadには1台ごとに異なる指令が入っていました。
ということで「簡単な作品づくり」は、グループごとにipadに入っている動画をみてマネしてみよう、です。
望月さんが用意してくださったトランプや紙コップ、マフラーなどを使って試行錯誤。
10分くらいで仕上げてみんなで鑑賞してみました。
短時間で、お手本のマネをしてみた作品でしたが、「逆転再生したときに最後がどうなるか考えながらやる、など、どうすればいいか考えながらやっていたのでみんなオリジナリティのある作品になってるね」と、望月さん。
さぁ、それを踏まえて次は「ストーリー性のある作品作り」!
ポイントは
〇動きなどの要素を足してみる
〇アフレコをつけてみる
〇カメラワークを考える
望月さんから「場面を思い浮かべながら考えるといいよ!」とアドバイスを受け、それぞれ体育館や他の教室などに散っていきました。
いろいろやってみたあげく「もう何がいいのかわからん~!」と悩むグループ、アイデアから何度も根こそぎ考え直すグループ、思い付きでじゃんじゃん撮りまくる多産型グループ、絵コンテや設定を作りこみ撮りたい絵になるまで頑張るグループ…とまさに四者四様。
「休憩返上で楽しんでいましたね」(K先生)
「表現ワークショップに慣れてますね!逆転再生してしかも自然に見える、を明日の課題にしようかと思っていたのに1日目でもうやられてしまった!」(苅宿先生)
「意見を交換しているのがとてもいいと思いました。和気あいあいというより、作品にこだわる雰囲気で、みんなが納得してから進もう、という感じが伝わりました。」(望月さん)
「普段リーダーシップをとらない生徒が積極的だったり、冷静にツッコミをいれたり、いつもと少し違う役割をしていたのが印象的でしたね」(O先生)
またO先生は、そこここで「とりあえずやってみようよ!」という発言が聴こえてきたことをとても喜んでいらっしゃいました。
■2日目——[省察&もっとやってみる]11月6日(金)2.3校時9:45~11:35@王舎城ランチルーム他
O先生が省察を進めました。
リフレクションシートから感想を拾いつつ、生徒にインタビュー。
生徒からは「いつもより協力が必要なワークだった。全員が通じ合わないとできない」「それぞれ個性が出ていた。出来上がった作品のパターンが全部違っていた」「途中アタマがごちゃごちゃに…。でも出来上がった時にはスッキリ、というか達成感があった」などなど。
さらに他のグループへの質問タイムを取りながら、他グループの良かったところ、自分たちの良かったところを意識して本日のワークへの作戦会議。
ポイント
〇大事にしたい話し合いの進め方
〇他グループの盗みたい技術や、やってみたいこと
〇全員が喋る
ここで出ましたよ、生徒たちから名言が…。
「『ていねいなてきとう』をめざす」
「本能4:理性6」
前回タイムアウトで作り切れなかった部分を仕上げるなど、今回も休憩返上でみなさん頑張っていましたよ。
「いじめ」をテーマに作品を撮ったグループでは、どうしても怖くなってしまうトーンを何とか面白くしようと苦慮しているのが印象的でした。
今回の表現ワーク、このクラスの特徴である「合意形成のうまさ」がひと際目立ったような気がします。