鹿野学園7年生②「風景をつくってみるby加米良萬」(2022年7月)

活動目標:グループで風景を“つくって”みよう
学習目標:「即興でなってみる力」・「見え方意識力」

2022年7月11(月)12(火)2・3校時9:45〜11:35@ランチルーム
進行=齊藤 GF&サポート=高橋、中垣、後藤、(一日目のみ =小口、宮下、奥田)
+++1日目+++
①アイスブレイク(拍手回し)
・拍手回しのタイムが速い班は雰囲気のいい班だった気がする。「終わったら素早く座ることがタイム短縮につながる」というアドバイスを素直に取り入れた班が結局速かった。
・今日は一方向だけのタイムトライアルだったので明日は(時間があれば)逆方向あり・ランダムに飛ばすをやりたい。

②みんなで一つのモノになる
・言葉やボディランゲージで指示をしてはいけないルールのため、意思を伝えられずもどかしそうだった。
・「お前ら何やってんのかわかんねーよ」と文句を言う生徒もいた。
・文句を言いつつ動かない人も。とりあえず何かをしてくれた方がいい。
・難易度調整しながらくりかえすうち、だんだん動きが豊かになっていった。
4班「ぶどう」女子3人丸くなったところで男子が固まったため「ブロッコリー」に変更。
5班「パイナップル」知らない人がいたので「ブロッコリー」に変更。
2班「ぞう」もっとできそうなので「ライオン」に変更。しっぽ専門の子がいた。
3班「ピアノ」弾く人登場。4班「せんぷうき」6人中5人がハネ。 
5班「ギター」難しかったらしく「やかん」に変更。
むずかしいお題に挑戦!
3班「自転車」ハンドルの子が前の人もハンドルと気付きサドルに転向。
1班「ヘリコプター」いつも3番手、4番手の子が先頭に立ってプロペラになる。

③一枚の写真を作る
出されたお題を全グループクリアできた。
特筆するモノ「初詣」の鳥居。「大仏」の鼻くぐり。

④加米良萬先生のお題(超難問)に答える
・会話をしても良いことにすると、急にイキイキし始める。「会話」のありがたみを知ったようだ。
・あくまで「写真」だということを無視するかのように、動きをつけたり、物語をつけたりする。この学年は「逸脱」しがちなところがあって、設定を度返しすることがよくある・・・!しかし、それは逆に発想が豊かだとも言える。
1班
机の上に乗ったのは歴代のグループ含めて初めて。ただ食堂のテーブルでもあるので「あとで拭かなきゃ」の声も。ビルの高さがまちまちなのも良かった。ウルトラマンが対面姿勢から正面、斜め45度と向きを変え観客が観やすいようにしたのも良かった。
2班
歴代の「関ヶ原の戦い」で一番わかりやすかった。斬られる武将の躍動感、銃を構える鉄砲隊の姿勢など良かった。裏切り武将をもっと目立たせてやりたかった。また、全体的にもっと距離をとって欲しかったが、班についた大人の指示(カメラに収まるように)だったようだ。
3班
自転車と宇宙人が良かった。最終形があったようで、それは宇宙人との出会い、一目惚れ、土星で結婚で結婚というもの。お題は「出会い」までで、ルール無視ではあるが、発想が自由なので良し。
4班
一人の女生徒の「豪腕」な仕切りによって円滑な展開。宇宙飛行士役の子はロケットから出てきたがっていたが、「豪腕」によって却下される。結果「マリオ」にようになったが、躍動感は伝わる。うさぎが良かった。アドリブとは思えない。
5班
火災の火の役が良かった。最初に火を演った子のお陰で、他の子もやりやすそうだった。給食台をタンカに使うアイデアも良かった。鎮火までいくとは思わなかった。

翌日に向けて。
苦手そうな「酌む」に焦点をあてるかも検討したが、彼らの得意な方面を伸ばす方向でいくことに。
・担任の先生はワークショップを通じて生徒に「一人一人が大切な役割を持って生活している」ことを気づかせたい。
・我々は生徒に前の人から「何を受け取り」「何に気づき」「何をしたのか」を考えさせたい。自分がどういう関わり方をしたかを具体的に考えさせたい。

+++2日目+++
1、ラッシュ動画
2、担当教員の先生からの感想
3、各班に班ごとの活動をまとめた動画の入ったタブレットを渡し、自分たちで振り返ってもらう
4、先生からできるだけ多くの人に「関わり」で気にしたことを聞いてもらい、自分はどんな役割を果たしたか言ってもらう(各班2〜3人)。
4、鳥劇レポート(各班の優れたところを具体的に伝える)
5、加米良先生のお題に答える Part2

1班
淡々と罪状を述べるえんま様が良かった。地獄落ちが決まって頭を抱える罪人もずっとポーズをキープしていて良かった。
2班
いつもトップバッターをしていた子に、他の子が動いてから加わってみるようにアドバイスした所、「何をして良いか分からなくなった」とのコメント。
3班
冒頭で「深海探検しよーぜ」とお題をバラしてしまっていた。流石にこれは止めるようにしよう。
4班
トップバッターの子が状況をよく分かっていなかったり、オアシスの前で倒れた人間が持っていた動物がよく分からなかったりと、再現の細かい部分でアラが目立った。
5班
女の子が原始人役をやったが、恥ずかしがらずに演じきっていたのが素晴らしかった。投げる槍の方向転換などの細かい所も決められていたことも良かった。

鳥劇メモ
・次の段階では、人に「観せる」意識を持ってもらうようにナビゲートする。
・練習は楽しそうだが、いざ本番になると、細かい所を決めていなかったり、段取りが分かっていなかったりでツメが甘い傾向があった。大人が「撮影」→「確認」のプロセスを取ることを促した方が良いか。
・加米良先生の「シャウト!」について
→「シャウト!」は加米良先生の“心”の叫びであるという設定は良いので次回にも活かそう!
・省察の時間から加米良先生が関わるのはどうか?役割分担として、鳥劇はホメ、加米良先生はさらなるブラッシュアップを要求する。
・前日と同じ課題に取り組むことで難易度が下がる部分の対応は、「シャウト!」が出た場面に他の班の人が加わる課題を追加することで調整しよう。