鹿野学園7年生②「加米良萬先生からのお願い」(2020年7月)
「みんなで何かになって風景をつくろう ~加米良萬先生からのお願い」
☆活動目標:いろんな“モノ”になってみよう。状況を想像しながら、グループで風景をつくってみよう。
☆学習目標:想像力をふくらませて自由に発想する。物事を多面的に捉える。
進行:ヨリ
GF:たろ、ごっちゃん、がっきー、じゅんじゅん
記録:中川,奥田,安田
■1日目̶̶[WS]7/1(月)2,3校時9:45~10:35、10:45~11:35 @ランチルーム
1.アイスブレイク:拍手回し(20分)
3グループ(6人、6人、7人)に分かれ、グループで輪になる。
拍手をグループ内の誰かに回していき、30回の拍手を回す時間を競った。
マスクを装着していながら、早く確実に仲間に拍手を送るには…?
いくつかの名(迷?)アイデアが生まれた。
2.「みんなで一つのものになる」(35分)
アイスブレイクと同じクループで活動。
与えられたお題のものを会話やジェスチャーといったコミュニケーションを取らずに、即興的にグループの全員で形作る。
それぞれに出したお題は…パイナップル、キャベツ、ブロッコリー、自転車、恐竜、そしてヤカン。
なかなか自分の意志が仲間に伝わらないことで、会話の大事さを痛感した、という意見も!
また、出来上がりつつあるお題に対してどの部分になればよいか思いつかない場合にも「とりあえず付け加わってみることで、何かには見えるはず!」という、見習いたい姿勢に脱帽…。
(休憩 10分)
3.「みんなで一つの風景になる1」(40分)
与えられたお題の場所にいそうな人、ありそうなモノになって風景をつくる。
舞台スペースに一人づつ入ってポーズをとり、最終的にできあがった場所はどこなのか、他グループに当ててもらう。
今回もコミュニケーションは取らない即興スタイル!
その場の特徴的な仕草の一瞬を的確にとらえている名演、そして答えを聞いて「あ~~~!!」と深く納得してしまう斬新な切り口、どれもこれもユニークでした。
最後にカメラマンの加米良萬先生のメッセージビデオを視聴。
「ありえない風景を撮りたい」という加米良先生の要望が明らかに…
4.リフレクションシートを書く(10分)
「加米良先生に会いたい」「ビデオが神おもしろい」と期待が高まっている模様。
早く書き終わった人が、「萬」の漢字を白板に書き出してくれたりシート回収を手伝ってくれたり。WSこ慣れ感がすごい。
■2日目̶̶7/2(火)2・3校時 9:40~11:20 @ランチルーム
5.省察(40分)
O先生の進行で省察を行った。
O先生「無意識にやっていることを意識してみようという時間です」
一日目の映像を観てから、生徒たちから出た意見↓
・会話は大事!会話がないと離婚率が上がるらしい(←苦笑…)
・会話は大事!猿人はすごかったんだな(←「学習が活きてますね」O先生)
などなど。
そして、グループごとに一日目をふまえて二日目の活動で「ここが大事!」と思ったところを発表。
その話し合いは活発そのもの…
発表用の画用紙に絵を描きプレゼン意識が相変わらず高い人たちです…
日頃接している先生がたも「君らは阿吽の呼吸だな」と感心しきり、に対して即座に「阿吽の無呼吸です」と返す!
みんなのほぼ総意としてグループで即興作品をつくるために「思いつく」「協調」「補いあう」があがり、また、「誰かが始めないと始まらない…それを一人一人が待たない」という積極性をあげる意見も。
(休憩 7分)
6.「みんなで一つの風景になる2」(25分)
ありえない風景のお題を各グループくじ引きで決め、他グループに当ててもらう。
ただし即興ではなく、風景をどう表現するか5分間話し合ってもらった。
それぞれのお題は「月面着陸」「砂漠でオアシスを見つけた」「関ヶ原の合戦」
加米良先生もアシスタントの足須端人氏を伴って登場、生徒たちの様子を撮影してまわっていた。
7.「みんなで一つの風景になる2.5」(20分)
さらに動き(物語)をつけてみよう。
引いたお題は「怪盗が名画を盗む」「火災現場で36人救助」「怪獣VSウルトラマン」
これも、たったの5分で工夫が光る作品ばかり。
怪獣とウルトラマンの躍動感がすごかった…
■■■■■■
O先生は「切り込み隊長がいて、つづく調整役がいて、最後に仕上げをしてくれるメンバーがいる。役割分担と、それぞれの力がある!」。
K先生は「君らはつながる力・くっつく力がすごいなぁ」、と彼らの活動の様子に改めて感心しておられた。
彼らの活動のさまざまな現れを受け留め、さらに面白がってくれる先生との信頼関係があのリラックスした空気を作っているのでしょうか。
軽口や冗談が次々に飛び出し、かと思えば問いかけに対して深い洞察と行ってみせる。
WSに行くのがいつも楽しみなクラスではあるけれど、今回はまた一段と大きくなっていて嬉しさとともにどこか「そんなに早く大人にならないでぇー」と寂しく思うのであります。