鹿野学園6年生 3回目レポート(2020年1月)
2020年1月16(木)17(金)2・3校時 @王舎城学舎ランチルーム
活動目標 見立てて、演じてみよう!
学習目標 無茶なことに挑戦してみる。(変なことでも)思い切りやる。自由に連想・発想する力を育てる。他者理解を促し、協力・協働する力を身につける。(即興で演じることで、)事態に応じて素早く考え、行動する力を身につける。
++++++1日目++++++
1.鬼ごっこ(5分)
スロースターターの学年、鬼ごっこで体も気持ちも温めよう!
子どもたちに、鳥劇4人から選んでもらう。ごっちゃんが選ばれ、「氷鬼」に決定!
ごっちゃんが進行するはずが、テンポ感に焦りを感じたヨリも仕切りだす。そんな混乱に惑わされず、楽しもうとする子どもたちの対応力、さすが。
Kちゃんの真顔で猛突進 ハンターのよう。歓声が上がる
Iくん面倒がっていた いつの間にかクールな立ち位置に
2.日常にあるものを、他のものに“見立て”てみよう(15分)
みんなで輪になり一人ずつ順番に、あるモノを何かに見立ててワンアクションしていく。まわりは「なるほど~!」コール。
(例:筆箱を“ほうき”に見立てて、掃除をするふりをする。)鳥劇からはじめ、分散して入る。
1周め=ガムテープ。2周め=ガムテープまたはペットボトル。
・いつも賑やかな子が静かだった→熟考していたようだ
・思いつかない子、考えに時間がかかり過ぎた件 どうすればよかったか?
ごっちゃん「一緒にやる?」と誘ったが断られた。自分で何かやりたいという気持ちが感じられた。
周囲の待ち方がよかった。
全員サークルでなく、グループサークルにすれば全体の時間調整はしやすくなる。
・思いつかない場合の救済処置(電話に見立てる)を実行したのは一人だけだった。
・その子もこちらがある程度電話でいいよという誘導を行い、二回目の時は自分で考えていた。
考えつかないで止まっているというよりは、「オモシロさ」へのこだわりのよう。
・なかなか思いつかない人へみんな口々に提案するが、大体の場合、自分で答えを出していた
・Uさん ガムテープの見立て「あきらちゃんの心の広さ」→秀逸!
・Mくん ペットボトルの見立て「ロケット」言い終わった後の満足げな顔!
3.スリッパを使って「海水浴場の風景」をつくってみよう!(30分)
〇説明→グループ分け(4人組5グループ)→話し合い&練習→発表。
・グループ分けをヨリが勘違いしてうまくさばけなかった時、Sくん「もう一回やりなしましょう!」
・グループワークになったとたんに会話が活発に!
・やはりグループワークに慣れているし、得意
・静止の風景でよいと言ったのに既に芝居に仕立てているグループもあり
◎休憩10分
4.スリッパを何かに“見立て”て、日常生活を演じてみよう(40分)←説明5分+練習15分+発表20分)
〇説明&鳥劇例見本→グループ分け(3人組7グループ)→話し合い&練習→発表。
〇お題:「家での朝」
〇条件:「お題の一覧表の中から最低2つを見立ての材料として使う」「各人、最低1回は発語をする」「使って良いスリッパは一人1足」
〇終わり方:何度か会話のラリーをし、最後に全員で「って、スリッパやないかーい!」とつっこんで終わるようにする。
・とんとん拍子に進んでいた
・ガムテで止まってたI、リスト表とにらめっこ、吟味している。プロデューサータイプ?
・どのグループもリスト表がとっかかりになっている
(今回はリスト表で見立てるものを制限しない方法も考えたが、やはりリストはあったほうが子どもたちもやりやすいようだ)
・N、いつもと違って静かだった→どうやらオチが気に入らなかったらしい
・K、話し合い始まってすぐに包丁で強盗のアイデアが出た。しかし、「自分はすごく面白いと感じるのだけれど、他の人(観客)はどうなのか」を気にしているよう。
・A、Kの突飛なアイデアに突飛返し「ネズミ出したら?」!!!
→この二人にも代表されるように、この学年はともかく相手を否定しない、否定せずに乗っていくのが上手。
・話し合いの様子は楽しげで、面白い発想を次々と繰り出していて、今日の目標「ぶっとぶ」を十分達成!
・発想に対し、発表では「ぶっとぶ」が少々もの足りない感じ。
5.リフレクションシートを書く。(10分)
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Y先生と打ち合わせ。~先生の看取り、メイキングの様子、RS~
・Y先生「否定しないところ、すばらしい。普段の授業でも、どういう組み合わせでも自分たちで進められていて、この人たちの話し合いの仕方にいつも感心している。」「省察は、やりぬく力・つながる力・表現する力を軸に、やりぬく&つながる、は既に高いレベルでできている。ことを伝えたい。」→エビデンスとして、鳥劇編集動画。先生セレクトRS。
・二日目のワークは、せっかくの面白い発想を、思い切って表現してみようという方向がよいのでは
・今日のワークをベースに、「声を大きく」「体を大きく使う」「笑わない」で磨きをかける
・今年でお別れになるランドセルも加えてみよう
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【動画撮影について】
・遊軍で渡り歩いての撮影で、お見合いになるときがあったので、担当のグループを決めてもよかったかも。
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++++++2日目++++++
1.Y先生による省察(30分)
もっと表現するには…で鳥劇ターンへ。ダイナミックなSくんの演技を目指そう!
2.名前オニ(20分)
1回め、こんがらがってカオス。別チームを見てコツがわかってくる。2回め、おもしろがってくる。もっとやりたい!リクエストでもう一回。
(前日休んだ子が乗りやすいようにとの考えでリクエストに応えた。結果、全体の時間が押し、授業時間を過ぎてしまった。このような場合の、どこで時間配分を再調整するか、見通しの吟味、時間配分の余白、今後の課題。)
休憩
3.大きな演技を目指そう!ランドセルも使おう!
昨日の作品をもっとよくする。話し合い&練習(20分)→発表(20分)
・気が散りやすいT、名前オニやりたがる
・I今日は調子よかった グループで台本をしっかり書いていた
・W名前鬼で泣き出してから本調子出ず、M「テンション低い子と一緒にいると(自分のテンションも)上がらない」、Iそんな2人の様子に少々嫌気→グループの話し合いが停滞の時間長く、終りごろ調子を取り戻したWに合わせ、仕上げる
・省察で「Sさんの演技を超えよう!」とフィーチャーされて照れたか?グループ作業に乗らず、他のグループを回遊。様子見か?
・M掃除機へのこだわり!
・Koの向上心「(ヨリに)もっとアドバイスありませんか?」
・Kの宅急便、サインをもらうなどのこだわり
・Aお母さんの生態をよく観察している (嵐の歌に合わせてゴキブリ殺、からの喜ぶ)
・Y、M、Mリストのものをともかく出しまくる(赤ん坊をあやすためのアイテム)
・いつもはふにゃふにゃしているM、今日はしっかり声も出て立派
・どのグループも*ものすごく*よくなっていた。(話に脈絡ができてわかりやすくなっていたり、声&動きがあきらかに大きくなっていたり、工夫が随所に!)