鹿野学園5年生①「こわれた千の楽器1」(2022年6月)
2022年6月14日(火)、15日(水) 3、4校時(10:35~12:10)
進行:中島 サポート&記録:たろ・きょん・みやじい・ふじさん・8年生@職場体験・中川。
★活動目標:なりきる、つながる、思い切る、うけとめる
☆学習目標:自分の予期とちがうものが出ても、受け入れたら面白くなるという実感をもってもらう
1.2日間の説明「楽器になってみよう」
2.みんなで一つの「何か」になってみる(グループで)
打ち合わせも声もなしで、一人ずつ順番に加わっていく。→途中、ひねり方の例として、鳥劇+8年生で「大きな扇風機」。
→クイズタイム=班ごとにやって、見ている他の班がお題を当てる。
3.「楽器」ってどんなのがある?(グループ)
タブレットなども使って調べる。グループごとに、自分たちの楽器を決める。
4.楽器になってみる(グループ)
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初めは静かな雰囲気の中みんなが真面目なモードになっている様子で、このパターンはもしかしたら思い切りやるタイプではない学年なのかなと思い、ヒヤヒヤ。しかし最終的にはみんなクリエイティブに動いてくれました。
打ち合わせなし、声なしで一人ずつ加わりながらでみんなと一つの「何か」になるゲームでは、止まらずにプレッシャーを感じながらもやりきり、グループで協力しながら取り組んでいました。いつものようにみんなと話し合いながら物事を進めていくのとは真反対で、非言語的コミュニケーションかつ、一瞬の判断がどう転ぶかという新鮮味を感じ、普段とは違う方法で互いのことを上手く感じ取りながら進めていけました。
生徒達の「なんとかやってみよう」という精神のおかげで数々の創造性のある作品が生まれ、体を大きくつかったり、この後加わる人のことも考えながらうまくその作品に入り込む事ができたのだと思います。
なかでもクイズ形式にしたワークではきちんと他のグループを見ながら想像を膨らませ推察したり、作品発表が始まる前に「頑張れー」と声かけをしたり、みんなが否定するのではなく受け入れながらやっていた姿が印象的でした。担任の先生いわく、4年の時よりも、自分の意見ばかりを主張していた生徒が他人の意見を受け入れるようになり、全体の雰囲気として柔らかくなったのではないかとのこと。リフレクションシートをみても「○○さんや○○さんの笑顔が見れてよかった」や「みんなが楽しそうでよかった」と書かれているものも多く、さすが5年生、周りのこともよく見れる学年なのだなと思いました。
リーダーシップをとってくれた子、冷静に周りをよく見ている子、率先して取り組んでくれる子、静かだけどやる気に満ち溢れている子、色んな要素を持った子が多く、その多様性がうまくワークにも生きたのではないかと思います。次回はどんな引き出しを開けてくれるか、楽しみです。
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職場体験中の8年生が、サポートメンバーとして、
事前打ち合わせ/見本づくり/グループファシリテート/翌日の教材づくり(楽器を演奏して撮影)/事後打合せ
と、がっつり取り組んでくれました。
「WSの授業は楽しいのが、どうして楽しくなるのか知りたかったので、関われてよかった」「こんなに真剣に打合せして、WSをつくっているのだと初めて知った」「声のかけ方を、どうやったら楽しんでくれるかなと思いながらやった」「それぞれの子の良さをいっぱい見つけてくれる」「自分もWSの授業の時、もっと積極的にやってみようと思った」
体験最終日には、鳥劇向けにWSをやってくれました。
学んだことを生かして「子ども心を思い出そう!」というねらいも設定され(さすが!)、「天下統一」というゲームを進行。大人たちが、思わず本気で体を使って、わいわい関わり合う、にぎやかな時間となりました。SちゃんRちゃんありがとう!