鹿野学園4年生➁「心の〈力〉をみつけよう」(2020年7月)

★活動目標:雰囲気が出る演技に挑戦。
★学習目標:他者といっしょに何かをするとき、自分や友達の気持ちがいろいろ動くことを想像する。

進行:なかしま
GF:たろ・がっきー・ごっちゃん・ホーリー・ゆかぽん 記録:筧、中川

■1日目———【WS】7/6(月)3・4校時10:35~11:20・11:25~12:10
1.ジェスチャーゲーム 15分
 カードで示されたお題(スポーツや動物など)により体を動かし、他の人に見せてお題を当てさせる。
 5つの班に分けて実施。どの班も、全員がためらうことなくお題に対応し、非常にスムーズに進んだ。

2.「心の力」をみつけよう 15分
俳優たちがある場面をつくっていく、グループワークのコミュニケーションの様子をデモンストレーションし、子どもたちが俳優一人ひとりの振る舞いをもとに「力」を名付ける。
子どもたちは「力」というと「表現力」「忍耐力」など硬い感じを持ちがちなので、思いつき力/チャレンジ力/グイグイ力/ささっと力/でも、やる力/のめりこみ力など、具体的な「力」の名前例を子どもたちに示し、目標イメージを身近なものとした。

3.「あ、みつけた!」 15分
今日のお題の提示。
 おなかをすかしたなにかがいる → 食べ物をさがしはじめる → みつける(見つけて一言、それぞれに言う)
5つの班に分かれ、スライドや配布物を見てイメージしてみる。

4.話し合いと練習 15分

5.発表 20分

6.リフレクションシート(見つけた心の力も書いてみる) 10分

お腹を空かせた何か(人、動物など)が、食べ物を探してみつけ、何かを言うという単純な展開。配布物で示した登場人物の例示が子どもたちのスイッチを入れたのか、話し合いが盛り上がり、多くの班で物語が壮大なものになった。話し合い活動が活発化したのは、まずは大きな成功だった。一方で、実際の練習時間が短くなる、発表時間が長くなるなどの若干の課題もあった。

■2日目———【省察&確認の活動】7/7(火)3・4校時10:35~11:20・11:25~12:10
省察では、各班をサポートした俳優が前日の活動で看取ったことを子どもたちに伝え、それに沿って先生も良かったことを具体的に子どもたちに伝えることができた。最後の発表では、各班2分という発表時間を前提としつつ、練習の様子をタブレットで記録して自分たちでチェックするなどして、それぞれの班が充実した練習を行い、すばらしい発表となった。最後に、子どもたちが自分たちの班の「力」を自分たちで見つけてA3の紙に書き出し、互いに見せ合った。

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今回の大目標は『心の「力」を見つける』。体の力は、腕力とか走る速さとか子どもたちにもわかりやすい。が、心の「力」については子どもたちはあまり意識したことがない。それを意識化し、小さい力にも名前をつけて、自己肯定感を高めるきっかけとすることを目指した。
1日目の実施後の担任の先生との話し合いで、先生が設定された5班のグループ分けが非常にうまく機能していたことを確認できた。クラス全児童が21名で、4-5人/班という構成で、各班に1名ずつ俳優がつきサポートするという理想的な状態で、今回も活動を行なうことができた。担任の先生との連携がうまくいったことも今回の一つの成果だった。(なかしま)

先生が一人一人をよく見ておられ、かなり気を使って班分けをされていたよう。最近トラブルのあった子や心配だった子も、楽しんで活動しているのをみて、心からホッとしてらしたのが印象的だった。子ども達も安心して活動しているようだった。(たろ)