鹿野学園4年生④「ダンスWS〈2〉オリジナルダンスをつくってみよう!」(2022年11月)
★活動目標:動きを楽しもう!(→オリジナルダンスをつくってみよう!)
カウントで踊るのではなく、いろんな体の動きを”発見”していく活動。
振り付けのない即興的なダンスや身体表現に挑戦する。
☆学習目標:即興力。身体の動きを感じる力。柔軟的な思考。他者の読み取り。
プロの振付家から学んだことを生かして、自分たちでオリジナルダンスをつくっていく。
2022年11月8日(火)、9(水) 3、4校時10:35~12:10
ファシリテーター:ふじちゃん(振付家・ダンサーの藤田善宏さん)※1日目は中川進行。 撮影:後藤
(1日目)
1.ウォームアップ 20min
ストレッチ、ジャンプ、ブリッジ、藤ちゃんポーズなど
2.新聞リモコン 25min 〈グループ。4人組〉
1人が新聞を操り、その他が新聞の動きに身体の動きを合わせていく。
やってみてどうだった?インタビュー後、操り方が上手と言われた「新聞マイスター」に合わせて、全員でやってみる。
3.休憩後、ミラーゲーム 20min 〈2重円の全員で。ペア〉
〈本体〉役の体の動きを感じて、〈鏡〉役も体を動かす。役の入れ替えや、ペアチェンジを入れる。
最後は、ファシリテーターに、どちらが本体かわからないくらいにやってみる。
4.リズム渡し 手足ver. 15min 全員でサークル
1人が手や足を使って刻んだリズムを、全体で繰り返す。リズムを考えた隣の人が次に考え、全員に回していく。
5.鹿野キーワードを考える〈グループ〉→リフレクションシート〈個別〉 10min
(2日目)
6.T先生による振り返り(+9月の藤ちゃんポーズの写真を藤ちゃんにプレゼント) 10min
7.ウォームアップ 15min
ストレッチ、くるっと回ってポーズ
8.マネキン 25min ペアで→マネキン同士を組み合わせる
片方がマネキンになり、もう片方がマネキンの身体を1動作ずつ動かし、形を変えていく。
出来上がったマネキンのポーズにタイトルをつけて発表する。
9.リズム渡し ボディーver. 5min 全員でサークル
1人が手や足など身体を使って刻んだボディーパーカッションのリズムを、全体で繰り返す。リズムを考えた隣の人が次に考え、全員に回していく。
10.ボディーパーカッションでダンス作品を作る 作品作り15min 発表10min 4人グループで
11.鹿野キーワードの振り付けでダンス作品を作る 10min
生徒たちから出た、鹿野といえばのキーワードから動きを作り、組み合わせてダンス作品を作る。最後は全員でダンス!
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9月に藤ちゃんのダンスワークショップを受け、文化祭でダンス発表した4年生。2回目のダンスワークショップです。
1日目は鳥の劇場中川がファシリテーターを担当。
藤ちゃんから教わったストレッチやポーズで身体をほぐし、新聞リモコン。
新聞を操る人の動きにも個性があり、その他の人はその動きに身体を合わせ、楽しそうに動いていました。
グループで楽しんだ後に、各グループ感想をインタビュー。
・新聞を開いて投げる動きが面白かった
・前に行ったり後ろに行ったりした
・クシャクシャになるのが難しかった
・折りたたまれながら散歩していろんな形になって面白かった
・横移動で小さくなるのが難しかった
・〇〇さんのトリッキーな動きが面白かった
・〇〇さんが新聞になりきってた
・〇〇さんの新聞の動かしかたが面白く、ちょうどよかった
最後は感想の中で名前が出た新聞操りマイスターの動き(5人で交代)に、全員で動いてみました。
見る側も、大勢なのによく動きについて行っていました。新聞を床に置いて細かく揺らすなどにも、ブルブルして対応してました。
ミラーゲームは、どちらが動かしているかわからないほどシンクロしているペアがあったり、右手を出されてつい右手を出してしまってミラーになってないペアがあったり様々。
大きな動きをするペアが多い中、指先だけなど微細な動きを取り入れる面白いペアもみられました。
<1日目のT先生の振り返り>
9月のワークショップで、「自分たちで自由に考えていい」ことに食いついてくれ、文化祭も自分たちで振り付けをしていた。足を使ってリズムをとったり、お尻と足を使った動きを取り入れてみたり、回ってみたり、ワークショップで教わった動きを取り入れる様子がみられた。
2日目。ついに藤ちゃんと再会!
ペアで行ったマネキンでは、藤ちゃんとT先生が見本をみせ、生徒たちも楽しそうにみていました。
できた作品のタイトルも、多くの子が発表したがり、個性的なタイトルが並んでいました。→王子様、捕まった泥棒、手が三角、寝てる猿、倒立、埋まってないゾンビ、考えてない人、可愛い双子、キューピー、股開きすぎの剣士、目が無い魔人、親友等。
2日目のリズム回しは、手足以外にも肩を叩いたり、より身体を使ったボディーパーカッション。そこからグループに分かれ、ボディーパーカッションを作品を作りました。
繰り返す、横に流していく、縦に並んでみるなど、グループごとに違った作品になっているのがおもしろかったですが、感心したのは、大体のグループが、最後のキメの掛け声がバッチリなこと。文化祭の成果なんだろうなと思いました。
最後の鹿野キーワードダンスは、子どもたちの動きを元に、藤ちゃんが振りとして整えていきます。蕎麦を身体で表現した動きや、身体をこすってから温泉に浸かる動きや、雪が降ってからの雪を転がし(掛け声は♪タイーヤマルゼン。笑)雪だるま!など、覚えやすくかつ面白いのが、さすがでした。それぞれがよく表現していたし、よく覚えていました。
出来上がったダンスに音楽をつけ、3ターンくらい繰り返して踊って大盛り上がりで終わりました。
<2日目の感想>
・ダンスが上手くできて楽しかった。
・鹿野ダンスができて楽しかった。
・4人で作ったダンスのポーズが決まってた。
<藤田さんからは9月も含めた感想をいただきました。>
9月のワークショップでは、最初は遊んでいる感じから初めて、これをユニゾンにしたらダンスになるんじゃないか?という風にして作っていった。
その後、文化祭の発表を動画で見て、タネを撒けば、ダンスに芽吹くんだなと思った。もちろんタネを蒔いても芽吹かないケースもあると思うが、鹿野学園の4年生は見事に花を咲かせてくれた。
今日も、鹿野キーワードのダンスというタネを蒔いてきた。
今週末に12人くらいが、それをヒントにお祭りで踊ると聞いているので、今日のダンスがどんな発表に芽吹くのかがまた楽しみ。