鹿野学園4年生③「詩でパフォーマンス〜POEM de SHOW!」(2024年12月)

2024年12月9日(月)3・4校時10:35〜12:10/10日(火)2・3校時9:30〜11:20@プレイルーム
進行:中島 サポート:中川
★詩を起点にした表現活動の3回目。
☆言葉、身体、イメージのつながりを意識してみる。2回目からは外からの見え方にも広げられたらよい。
 1.アイスブレイク「拍手回し」「わたしあなた」
 2.詩の前半音読:〈5人組〉1行ずつ5人に割る
 3.詩のパフォーマンスづくり:全班発表
 4.詩2連目のパフォーマンスづくり:できた3班は発表
 5.RS記入
 6.(2日目)先生によるふりかえり活動(ラッシュ、発表動画、RS)
 7.2連目残り2班の発表(朝、練習していた)
 8.別の詩の音読:1行ずつ5人に割る
 9.パフォーマンスづくり:全班発表

 11月の鹿野学園学習発表会における4年生の発表が、まどみちおさんの詩を題材としたもので、とてもよかったという話を小耳に挟んだので、今回は詩を使ってショーをすることを、急きょ表現ワークショップの課題にしました。
 題材はもちろん、まどさんの作品。かんたんな言葉の中に、生きることの喜びや驚き、楽しさが詰まっています。各班5人のメンバーが、詩の中の言葉を誰が語るかを分担し、動きをつけ、語り方を工夫してちょっとした物語にします。5つの班がそれぞれにアイデアを出して、それぞれユニークな作品が出来上がりました。

2日目は教室でふりかえりから。
リフレクションシートの言葉や映像をきっかけに、先生が問いかけます。「なんで楽しかったんだろう?」「難しいこともあった?」
→「いいねいいね!でどんどん進んだから困らなかった」「合わない時もあった」「自分が変わるしかない」「友達のふだんとちがう感じが見えるから楽しい」→みつけたいいところを友達と伝え合う時間をはさんで、最後には「おもしろさ」って何?という深いテーマにもアプローチしていました。

プレイルームに移動したら、昨日とは別の詩でパフォーマンスづくり。
イメージのすりあわせに時間がかかったり動きの確認が間に合ってなくても、ステージ発表ではしっかり割り切って、全チームが〈詩でパフォーマンス〉できました。

 まずはいろいろな意見が出ることが素晴らしい。そしてみんなが自分の考えにこだわって、まとまらないことも素晴らしい。いろんな意見をまとめた班も立派ですが、まとまらなかった班も同様に素晴らしいのです。そこまでみんなが自分の意見に自信満々だったということですから。
 最後に学習発表会の発表の様子を見せてくれました。1ヶ月以上も前のことなのに、みんなが見事に動きやセリフを覚えていることにもびっくりしつつ、堂々とした歌や演技に感心しました。すごいぞ4年生!(中島)

+++追記。先生が毎回学級だよりでレポートしてくれています。その一部より。+++
1日目。スムーズにできた班もあれば、うまく意見がまとまらなった班もあり、「この人間模様こそ、表現ワークショップの醍醐味だな。」と感じました。
ふりかえり。劇の難しさや楽しさ、おもしろさについてみんなで考えたところ、結構奥深い「演劇論」になりました。
→意見がいろいろ出ると、まとまらない/10分は短い/どんどんよくしたくなる(完成・完璧がない)/ふだんと違う友達の姿を見ることができる/意見がまとまって仕上がっていく/工夫・練習すればどんどん良くなっていく/自信がつく・・・。
その後の活動。1日目やふりかえりを経て、どの班もよりチームワークが増し、歌にしたり、ストーリー仕立てにしたりと演出にも凝っていました。ある子の感想「想像を超える発表だった」。さらに翌日、自分たちで劇化をしました。さらにアイデアが盛り込まれ、「4年生は演劇が大好きなんだな」と感じました。
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人間模様のおもしろさとその変容を見て取ることができるこの授業は、学校での集団生活の縮図のようで、「協同的な仲間づくりのヒント」がたくさんある活動であると感じました。実生活に生かしていきます!