鹿野学園4年生②「短い詩から芝居を作る2」(2022年7月)
2022年7月4日(月)・5日(火) 3・4校時(10:35~12:10)
進行:中島 補助:中川、高橋、小口、宮下 撮影:奥田、藤木
今回の目標:前回の目標を踏まえつつ、グループで創作し、自分達で見て課題を発見し、それをより良くする
授業テーマ:「演劇のルール」にのっとって映像を撮影し、自分達でチェックし、鳥劇の人も確認して、自分たちでより良くしていく。
⭐︎1日目⭐︎
1 前回の「きくのはな」を思い出してみる/鳥劇の人が演じているのを見てみる
前回やったことを生徒の約半数が覚えていない状態でしたが、見本を見せるとみんなすぐに思い出してくれました。
2 演劇のルールの確認と短い物語をお芝居にするコツの確認
演劇のルール
・「なりきる」と「かかわり」が大切
・動物も植物もイスも机も空気も登場人物
・人の体のさわりかた たたきかた
・他の人の表現をやさしい気持ちで見る
・たちかたに注意
・始まりかたと終わりかた(今回は手を叩くのを合図にしました)
・聞かせよう、しっかり聞こう
前回のやったことをきちんと踏まえながら確認していきました。
これらのルールの確認が次のワークに大いに生かすことができ、とても役に立ちました。
3 今日の課題の提示「おもち」
みんなで読む→内容を大体理解する→登場人物(要素)を考える
ルールの確認のおかげか、登場人物の案がたくさん出ました。
4 班分け6人×5班 5人×1班 合計6班
流れの説明 繰り返すことの意味をしっかりと理解してもらう
5 練習→撮影(図書室、又は音楽室に移動)→班のみんなで見る(良かった点、より良くしたい点を書く)→鳥の劇場の人と話す
(助言内容の記録、これが修正ポインとなる)→再撮影
4年生は前回を踏まえていたからか各グループの話し合いから動き出しまでがものすごく早かったです。
~各班撮影の様子~
1班 1人、撮影されるのが嫌だったのかグループ活動に参加できない子がいました。このグループは割とみんなが控えめでしたが、みんな真面目に楽しく取り組んでくれました。
2班 「おもち」を焼く火の工夫もしつつ、2回目には1回目で見た動画を踏まえて自ら向きを変えて見やすいように工夫しました。
3班 前回教わった、作品の始め方終わり方が丁寧に行われていました。大きなお餅を登場させて、二つに分けるという動作も分かりやすく丁寧に表現されていてとても良かったです
4班 1回目の動画を撮った後に、「人と餅の関わり方を意識した方が良い」という高難度なアドバイスにもすぐ対応し、2回目の撮影では細部にまでこだわった工夫がなされていました
5班 発想力が豊かなグループ、初めて「おもち」の詩に「餅食い虫」を登場させました。2回目ではストーリーの一貫性も出てきて独創的かつ、見やすい作品になりました。
6班 「おもち」を食べるおじいさんがお餅を喉に詰まらせるという面白い展開のお話が出来上がりました。身体の使い方が丁寧で面白く、1分40秒以上の超大作が生まれました。
各グループごとに集中できる場で映像を撮ったことにより羞恥心を取り払い、周りを気にせず「役」に没入することができていました。みんなのびのびと演じ、たくさんの挑戦する姿を目の当たりにすることができて良かったです。
6 リフレクションシート記入
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⭐︎2日目⭐︎
7 省察活動
各班の1、2回目の撮影動画を全員で鑑賞。鳥の劇場の人、先生が各コメント
時間をたっぷり使い、丁寧に1班ずつ見てコメントをしていきました。自分達のグループ映像を振り返る時間が近づくにつれて緊張が高まったのか、見るのを嫌がりつつもみんな興味を持って集中していました。自分たちのグループが見終わっても、他の班の映像を優劣なく平等に映像を見ていたのが印象的でした。鳥の劇場の人達や先生の感想もきちんと聞いてくれていました。
8 別の詩を題材に班で撮影 25分
最後にみんなで見て色々コメント
今回はまどみちおの「いねかり」を題材にし、前日同様に撮影までをグループごとに行いました。今回の撮影は1回きりでしたがみんなとても自主的に、さらに細部までこだわりを持って創作することができていました。しかしここでまさかのアクシデント!!みんなが撮影をし終わりいざ見ようとなった時にデータが読み込めず撮影した映像をみんなで見ることができませんでした。しかし、みんなの前で発表したいとの意見が生徒から多数出て、最終的に全グループがイキイキとみんなの前で発表することができていました!まさかのピンチがチャンスに変わり前回のWSよりもさらに素晴らしい作品をたくさん生で見ることができました。拍手です!
考察
今回は4年生の2回目でしたが、前回を踏まえているからなのか、映像で撮っているからなのか、みんなとてもイキイキしていたのが印象的でした。
今後も9年生までこのWSは続いていくので今後どういうふうに成長していくのかものすごく楽しみです。