鹿野学園3年生①「むかしばなしメンバーチェンジ」(2024年6月)
活動目標:いろんなアイディアを面白がってみよう
ねらい:意見をきいて共有し話し合う、イメージの共有
2024年6月19日(水)・20日(木) 3・4校時(10:35〜12:10)
進行:ごっちゃん サポート:やすだっち、まっちゃん、より 撮影:おく、れなぞう
+++++1日目+++++
1.導入 25min
① 鳥の劇場あいさつ
② ゲームのやり方説明・鳥劇によるゲームの見本
③ ゲーム:あるくあるくチェンジ 〈2グループ〉
※友達の良いところ・おもしろいと思ったところを後で聞くと伝え、見る視点を提示しておく。
2.ワークの説明:桃太郎が新たな冒険の旅に出発。連れていくお供の3匹の生き物を考えよう。 7min
① 鳥劇による旅に出る経緯の寸劇
② 鳥劇による個人ワークの見本
3.ワーク1[アイディアを考える]:各自、3匹のお供を考え、選んだ理由も紙に書く 〈個人〉 8min
4.ワーク2[組み合わせを考える]:個人で考えた生き物をグループのメンバーに紹介。出た中から、いろんな‘3匹の組み合わせ’を考える 〈4人組/6グループ〉 9min
〜休憩〜 5min
5.ワークの説明と発表の見本 2min
① いい組み合わせの3匹を決定すること、1人は桃太郎役をやる(グループファシリテーターが桃太郎をやってもいい)ことを伝える
② 鳥劇による登場ポーズの見本
6.ワーク3[組み合わせを選ぶ]:話し合って組み合わせと誰がどの役をやるかを決定し、発表ポーズを練習 〈4人組/6グループ〉 10min
7. 発表:選んだ組み合わせのポーズをグループごとに発表 〈みんなで〉 8min
8.リフレクションシートの記入 17min
+++++2日目+++++
始まる前、「鳥劇さんにメッセージ書きたい」と、黒板に“今日もよろしくお願いします!!”と一文字ずつ書いて迎えてくれた。
9.先生による省察(in教室) 45min
① 振り返り動画をみんなで見る
・積極的に見やすい位置に椅子を持って近づく子ども達
② 鳥劇から感想を伝える
③ 話し合いワークの振り返り動画をみんなで見る
④ グループは4人、連れて行けるお供は3匹、どうする?
昨日、どんなふうに決めたのか、グループで話し合い、話し合ったことを発表
⑤ もっとみんながよりよく気持ち良く決める為にはどうしたらいいか考えてみよう
より良く決めるには?をグループで話し合い、話し合ったことを発表
〜休憩・移動〜 5min
10. ワーク4:桃太郎・お供の生き物に性格をつけよう。年齢でも良い。(inプレイルーム) 25min
① 鳥劇によるお供との出会いの寸劇
② グループで考え、発表のための練習 〈4人組/6グループ〉
11. 発表 20min
+++++メモ+++++
<1日目のM先生の感想>
表現WSの内容は、流れがあって子供達も考えやすかったと思う。4人のグループワークで、3びきの動物を選ぶので、話し合いに難しさを感じたようだが、どうやって他人と折り合いをつけていくか一緒に考えるために、とても良かった。今日子供達が決めるためにとった方法には、それぞれレベル差があるので、省察ではそのあたりを子供達に聞いてみて、合意形成していくには?を一緒に考えたい。
<アイスブレイクについて>
・派手なおもしろさに対する感想が多くなるが、静かな表現から広がるおもしろさ、想像が奥に広がる楽しさ、そういう見方があることも提案できるといい。
・“性格ワード”で自分一人でやるモードにするのはどうか。Ex)読書する猫
・自分が見つけた“アレおもしろい”を「見て」と隣の子に伝えて盛り上がっていた。
<1日目ワークについて>
・個人作業の時間内に3つ出ない子がいた。その次にみんなで決める時、心がまだそちらに行かない。
・「俺たち工夫がないよ(ジャンケンで決めたことが引っかかっている様子)」
・たまたま個人で考えた動物がかぶっていたので「みんなのが選ばれるようにしよう」という平和的な決め方をしていたグループは「俺たちチームワークすごくいいから」
・個人で考えた中から意見を出し合って選ぶというより、話し合いの途中で「思いついた」と全く新しい動物を書くグループもあった。時間が迫ったから決めたというところもあるが、子供達なりにみんなが納得できる動物を決めるための行動とも取れる。
・どういう視点で決めていくか、まだ議論の仕方を知らないが、大人が入るとそれを模倣して、こう立ち回るとうまくいくというのがわかっていく。3年は模倣の時期なので、できれば1班1人ファシリテーターをつけたい。
・3つ×4人=12種から選ぶより、最初に1人1つ選んでからみんなでの話し合いにすれば主張しやすいのでは。みんなが「これは譲れない(自分が推すポイント)」が個々にあれば話し合いの道筋がつきやすいのでは。
・カメレオン2匹:1人は木に登る表現、1人は低いところからいくという各々の表現のこだわりが良い。
<省察について>
・何を話し合えばいいかわからないというグループには、まとめ役として鳥劇が入ってもよかったかも。
何か正しい答えがあると思ってしまう子には「どれが正しいとかないよ」と、一言さらっと伝える、とか。
答えを探す感じではなくアイディアを出す感じに。
・さっと決まることだけが良いわけではない。こだわった良さもある。
・“道徳”との差別化、意識していきたい。
<2日目ワークについて>
・ まだお芝居として整える力はないにも関わらずイメージの力でやりきったのがすごい。
・「春夏秋冬を入れたい」「きびだんごあげるよ…やっぱりやめた。というやりとりがしたい」という演出家がいた。