鹿野学園2年生 2018年6月レポート

鹿野学園2年生 表鷲科 表現ワークショップ レポート

活動目標:「ゲームをみんなで楽しんでやる、いろいろやってみる!」
学習目標:「みんなでやると楽しいことに気づく」
ファシリテーター:中垣直久・藤岡千夏
サポート:中川玲奈・國石百加・赤羽三郎
撮影:生田正・奥田有紀子・浜田連珠

『1日目』 6/11(月) 3・4限 10:45〜12:05

【内容】
1、集まってポン
お題に対する答えが同じ人同士で集まり、座る。座る時には、集まった人全員で「ポン!」という。(お題:好きな果物・嫌いな食べ物)
・丁度、「給食を残さず食べる」という取り組みをしているからか、多様な答えが出た。そこで、一つ一つの答えをじっくり丁寧に取り上げたので良かった。
・こだわりが強い子は、答えを決めきれずなかなかグループになれなかったが、他の子と折り合いをつけ、「似ているから」と、後から同じチームになれた場面もあった。

2、体ジャンケンキング
2年生が体育でやっている体ジャンケン。鳥劇が、子どもたちにそのお形を教えてもらってからスタート。いろんな人とジャンケンする。最初に早抜けできた人をジャンケンキング、最後まで残った人も逆ジャンケンキングとしてたたえる。
(1回目)トータル3回勝ったら、抜け。
(2回目)トータル3回負けたら、抜け。
・ジャンケンの形を鳥劇の大人たちに教える流れになった時、嬉しそうだった。
・最後まであいこで決着がつかなかったペアを、「あいこキングだね」とうまい言い方をしてくれた子がいた。

3、だるまさんが◯◯した 【25分】
鬼は、「だるまさんが◯◯した!」と言い、その場でお題を提示。プレーヤーはお題の動きをする。2チームに分けて、お互いを見合った。
(お題1)日常の動作 例:だるまさんが歯磨きした
(お題2)動物になる例:だるまさんがぞうになった
・ほとんどの子は、大体のルールを把握していた。
・ルールがわからなそうな子もいたが、やりながら慣れていた。
・大人にルールを説明してくれる子がいたので、わからない子も聞けるように、みんなに見てもらうようにしてもよかったかも。
・「他の人のやってるところを見る」ということを、このゲームでしっかりできた。やるだけでなく、他の人がやっている姿を見ることも楽しんでいた。

【5分休憩】

4、猛獣狩り
はじめに、進行役が言うセリフを、子供達にも復唱してもらう。
「もうじゅうがりにいこうよ!」
「もうじゅうなんてこわくない!」
「だって鉄砲持ってるもん!」「槍だって持ってるもん!」
「あ!」「あ!」 「◯○(動物の名前)!」
最後に進行役が言った、動物の名前の文字数で集まる。集まったら座る。
(例:ライオン→4文字なので4人) 人数が余ったら走る。
(1)集まるだけ
(2)集まった人と、お題の動物になる
・説明がわかりずらい時に、他の子がフォローしてあげていた。
・「余ったら走る」の見本をやってくれた子が、思い切りやってくれた。
・そのおかげで、集まれなくて余った時に悲しむのでなく楽しく走ってくれて、やりやすそうだった。
・ライオンの時、はじめ5人になったチームが有ったが、その中でも折り合いをつけ、立って走ってくれた子がいた。

『2日目』【省察】 6/12(火) 3・4限10:45〜12:05

【内容】
1、写真・動画を用いた振り返り
(1)笑顔ラッシュ(子供達の笑顔の写真のスライドショー)
(2)全体の振り返り(写真・動画・言葉で昨日のWSを振り返る)
・子供の反応が良かった。
・動画の量が多かった為か、後半は疲れ気味の様子だった。紹介したい場面が多かったのは良いが、バランスを考えていきたい。
2、井上先生作成「振り返りシート」の記入
昨日やったゲームのそれぞれに、「楽しく活動できたか」「進んで活動できたか」の項目があり、項目ごとに◎、〇、△を記入。最後に「一番心に残った活動」を選び、その理由を記入。
・心に残った活動の理由を、具体的に書ける子が何人もいた。
・細かく書けない子も、楽しいことや好きなことを見つけられていた。
・「心に残ったゲーム以外の楽しかったところは言えるけど、一番に選んだゲームだけは、なんで心に残ったかわからん!」と堂々と言える子もいた。

3、省察後のゲーム
昨日やった、「だるまさんが○○した」を、もう一度やった。
・楽しくなりすぎて、鬼にタッチするのに一生懸命な子が多かった。
・ルールを守り、集中してなりきっている子もいた。(だるまさんが木になった、だるまさんが恐竜になった)
・お題の難易度をもう少し上げても良かったかも知れない。

『二日間全体の振り返り』
2年生は表現力のある子が多く、表現系ゲームを元気一杯に楽しんでくれた。
また、お互いのことをよくわかっている為、認め合い、協働する場面も多く見られた。
担任の先生が、普段からメリハリをつけておられるようで、楽しむ時は楽しみ、集中して聞く場面は、きちんと聞いてくれた。他の子のことを見ることもできた。
今後の課題としては、省察についての先生との打ち合わせ方。前日に打ち合わせて、当日授業直前に資料を渡すやり方は、バタバタしてしまう。前日の打合わせで、もっと具体的に進め方を確認し、資料を渡すタイミングを前倒しできるようしたい。省察の長さと、子供達の集中力のバランスについても、先生に相談できたら良かったと思う。
即興だけでなく、協働性の高いゲームも、やれそうな雰囲気が初日にわかっていたので、2日目のゲームは難易度を少し上げてもよかったかも知れない。