鹿野学園2年生③④ 「にんじゃがっこう」(2025年6月)
日時:2024年6月18日(水)、19日(木)2校時 9:30~10:15
進行:ごとえもん、たろまる、まつべい、ちひざくら、なしのはなこ
撮影:なかがわ、おく
★活動目標:集中して楽しく活動しよう
☆ねらい:体の表現でやりとりしよう。表現をよくみよう。
◎鳥劇忍者参上
◎しのびあしの術(2グループに分かれて)
音に合わせて静かに歩く。音がしない時は止まる。「忍者の仕事は?」と聞くと「かくれること」と答えてくれた。だから1年前にやった「あるくあるくチェンジ」の時とは違って、暴走したり、ふざけて歩く子は少なかった。途中「かっこいいポーズ」をしてみることにしたら、昔よりバージョンが増していた。大人のやるポーズとか結構まねしてるみたい。「変化の術」もいれてみた。
①カベ ②イワ ③ハナ ④せんぷうき ⑤つくえ ⑥とけい
③の「ハナ」でほとんどの子が「花」をやってるのに「鼻」をやってる子がいた。⑥の「とけい」で、秒針をする子と文字盤をする子の二人一組でやる子がいた。さすが1年たつとアップデートされてるでござる。
◎しゅりけんがえしの術(4グループに分かれて)
エアの手裏剣を「シュッ」と言って投げ、「パッ」と言って受ける修行。
たろまるの班は、はやる心をおさえきれず順番が待てなかったり、横取りする子もいた。受ける時になかなか「パッ」と言ってくれないし、返す時も何か「おもしろ」をして返そうとする子が多かった。
他の班は、ラリーが続く達成感を楽しむ班や、手裏剣が途中で二つになったり、なくなってしまう班。低い所から投げたり、横で取ったり、カーブを表現するようなハイスペックなテクニックを駆使する班もあったようでござる。
◎しゃべらずの術(4グループに分かれて)
忍者は時に、声を出さずに相手に伝えなければならない。そのためにはどうするかの修行。
いわゆるジェスチャーなのだが、出題者がOKを出すまで答えてはいけません。
お題は「学校にあるモノ」
たろまる班の場合―
①ボール(身体を丸める) ②えんぴつ(両手を伸ばして頭の上で合わせる) ③ほん(本を持つしぐさ) ④つくえ(おじぎをするように両手両足を床につける) ⑤イス(空気イスをする) ⑥はさみ(右手でパクパクする)
1周して終わりだったけど、全体的に「身体を使ってモノになる」パターンが多かった。しかも止まったままが多かったので、動きをつけるようアドバイス。ボールははずむ。えんぴつは文字を書く。本はページをめくる。格段に正解率アップ。⑥のはさみの子は右手をパックマンのような独特な動かし方をするので「ゲーム」とまちがえられてしまうが、左手で紙を持つ表現を加えて正解に導いた。その子のリフレクションシートには「友だちにほめられてうれしかった」と書いてあり、ほめた子のシートにも「ハサミがじょうずだった」とあって、たろまるはなんかほっこりしたのでござる。
他の班の場合―
・「のり」を「海苔」だと思った子がいて、「おにぎりに巻く」と思わずしゃべっちゃった。
・「ほうき」を片手だけで表現しようとした子がいた。
・恥ずかしがりの子のために「二人でやっていいですか」と助け船を出す子がいた。
・やるより観るほうが好きな子がいた。
・むずかしいお題は「みんなでやってみる」班もあったようだ。
どうやったらむずかしいことを表現できるか、みんなでアイディアを出し合うというのはいいでござる。たろまるもさっそく明日とり入れたいでござる。
〇鳥劇忍者、明日の目標
「しゃべらずの術」にもやり方がいろいろあることを示す。「モノになる」方法とか「モノを使う」方法とかを鳥劇忍者が例を見せるのだ。
「しゅりけん返しの術」は「パッ」と受ける方に重点を置いてやってみる。「パッ」と言うことを意識させることが、相手の言うことを「聴く」につながるのではないか。
+++ 2日目 +++
◎ふりかえり
モニターの写真を観て、昨日のことを振り返る。
〇先生の振り返り
・セレクトした写真を一枚ずつ見せて、生徒一人一人に何をしてる所か答えさせる。その時のポーズを再現させる。
・ほめポイントの写真を見せほめる。
①みんなが同じ所を見ている写真を見せ「集中してよく観ている。」
②手をあげてる写真を見せ「感想が言える。みんなに伝えられている。」
③ふりかえりシートに向かう写真を見せ「去年よりいっぱい書けるようになった。」
〇鳥劇忍者のふりかえり
・相手のことをよく観てるのがいい。
・いろんなやり方を工夫してやってみたのがいい。
・しゅりけんを何枚も投げずに一枚で回してくれたのがいい。
・待つの術ができてたのがいい。
◎しゅりけん返しの術Ⅱ
たろまる班の場合―
・「シュ」「パッ」の練習をしてからやったら、昨日とは格段に良くなった。
・まつべえが「ふりかえり」で言ってくれたのが刺さったのか、手裏剣を何枚も投げると、その人ばかりが楽しくて、他の人には回ってこなくてつまらないことがわかったらしく、何枚も投げることはなくなった。
・投げ方も変化をつけたらのってくるようになった。(低いところ、高いところ等)
他の班の場合―
・ピース(人差し指と中指)で受ける子がいた。
・高さを低いところから順に変えていった。
◎しゃべらずの術Ⅱ
お題は「気持ちや様子」
鳥劇忍者の例を見せたとき、まつべえの「明るい」を「からあげ食べたい気持ち」と答えた子がいて、たろまるははまってしまったでござるよ。
たろまる班の場合―
①まぶしい ②かゆい ③おもい ④いたい ⑤たのしい ⑥くやしい ⑦かなしい ⑧おいしい
昨日よりも身体を使ってくれた。やはり「ふりかえり」や「例」でいろんなやり方をみせたのがよかったのかも。
また、「やり方」がわからない子や「恥ずかしがり」な子に「たろまるといっしょにやればいいじゃん」とアドバイスをくれる子がいて、これは助かった。
①の「まぶしい」をやってくれた子は、外に出て太陽に向かってまぶしがってくれた。
②の「かゆい」の子は虫からの腕カリカリ。
④の「いたい」は窓にぶつかってからのひざ抱え。
⑥の「くやしい」はジャンケンからの怒り顔。
など、「お題」につながるちょっとしたストーリーをくっつけるやり方がわかってきたようでござる。
他の班の場合―
・自分が最初にやりたいと積極的になる子がでてきた。
・「気持ち」「様子」の概念をわからせるのに苦労したが、徐々に理解してくれたようだ。
・タッグを組んでやりたい子No.1の子が、今日は一人でやりたいと、なにやら「俺の実力を今こそ見せつけてやるぜ」的な向上心をみせた。
・同じお題でも女子は同じようにやるのに対し、男子は一人一人がこだわりをみせていた。
・「味」系のお題がむずかしかったので、みんなで「からい」「にがい」「すっぱい」の違いをやってみた。
〇たろまる的ふりかえり
なんか成長を感じるでござるよ。しゅりけん返しも自分たちでどんどん楽しんでるし。想像力がないと楽しめないもんねこんなの。
しゃべらずの術だって、コツがわかればやるのも楽しいし、観るのも楽しいもんね。どうやったらこのコツを伝えられるのか。
それが我ら「鳥劇忍者」の宿命なのだ。ゆけ!鳥劇忍者!明日のために!