鹿野学園4年生②「演じるってなんだ?」その2(2025年6月)

2025年6月11日(水)12日(木)3・4校時(10:35~12:10)

@教室&音楽室&プレイルーム

進行:なかしまさん、れなさん、せんちゃん    撮影:せんちゃん、りふぁ

★短い台本を元に、一言ずつ続きのセリフを作って演じてみる
☆演じるコツとして「聞く」ことを大事に、リアクションを考えて演じてみる

 

♦1日目

1. 「拍手まわしゲーム」

1回目(5月)にやった「拍手まわしゲーム」を、れなチーム、せんちゃんチームの2つに分かれてやりました。ひとりひとりが思い思いのポーズで「ぱちん」と手をたたきながら拍手をまわしあい、雨に負けない元気なエネルギーがプレイルームに満ちていきました。ジャンプしたり、よけたり、ひろいにいったり、思いっきりとばしたり…その後、お互いのチームで見せあいっこ。

せんちゃんチームはサイレントモードで、静かに拍手をまわし、息がぴったりでした。れなチームは、口を動かす練習もかねて、「チョコバナナパフェ!」と言いながら拍手をまわしあいました。

2回目ということもあり、自信いっぱいに体を動かし、楽しい時間になりました。

 

2. 演じてみよう(台本をもとに練習)

前回より長めの台本を、なかしまさんがホワイトボードに書きました。4人班または3人班の7グループに分かれ、プレイルームと音楽室に分かれて練習をしました。内容は、うわさ話をしている二人のところに、「事故だ!」と二人(ひとり)が伝えに、かけこんでくるというもの。

ふたりが話し合っている場面では、「空気いす」で座っているところを表現したり、うわばきを「電話」に見立ててみたり、なかしまさんから「らしく」を大切にしようと教えてもらったことを活かして、工夫する様子がありました。

練習の最後のほうには、自分たちで続きのせりふを考えて書いてみる、ということに挑戦しました。

3. リフレクションシート記入(ふりかえり)

「今日発表したい!」と意気込むグループもありましたが、発表はおあずけになりました。なかしまさんから、「むずかしかった?」と聞かれると、うなずく仲間たちもいました。お話の場面や状況をとらえることが、むずかしいと感じた子たちもいたようでした。「むずかしかったと思えることがすごいね」と、なかしまさん。れなさんとなかしまさんと、4年生の二人が場面を演じてみんなに見せて、今回の台本の内容を確認しました。

ふりかえりシートには、「すごくむずかしかった」、「もっといろんな話しかたがあるんじゃないかと思った」というコメントや、「じぶんたちでれんしゅうできた」、「周りの事を見ながらできた」と、達成感があらわれたコメントもありました。

この日の最後は、グループごとの写真撮影。ここでも、ひとりひとりが、自分の役に合わせて、思い思いのポーズで写真に写りました。ふりかえりでも、「写真をとってもらってうれしかった!」と書いた仲間たちがいました(^^)

 

♦2日目

4. 「演じるとは?」-省察(きのうのふりかえり)

きのうのふりかえりをまとめた3分間のムービーを、教室で観ました。BGMが「アンパン体操」だったので、口ずさみながら観ていた子たちもいました。映像の中に仲間の笑顔や元気なポーズが映ると、教室でも笑顔がはじけました。

先生から、「どんなところが楽しかったか?」「どんなことがむずかしかったか?」と聞かれたことを受け、きのうの7グループに分かれて、話し合いをしました。白い1枚の「自由ノート」に、それぞれの意見が書かれ、それをひとはんひとはん発表して共有しました。

・楽しかったこと…「役になりきれた」、「班で考えてウキウキした」、「協力できた」

・むずかしかったこと…「意味を考えること」、「セリフを覚えること」、「意見をま
とめること」、「動きを考えること」などなど。

4年生の仲間の話し合いを受けて、なかしまさんから、演じることのコツは、「聞く」ことだよと教わり、きのうグループで考えたセリフを、なかしまさん、れなさん、せんちゃん、そして担任の先生が、演じてみせてくれました。観ているみんなは、大笑いしながら、相手のセリフを聞いてリアクションすることの大切さを学びました。

5. 最終練習

教室からふたたびプレイルームに移動し、7グループに分かれての練習がはじまりました。どの班も、鳥劇の大人たちや先生が見守る中、自分たちで工夫し、演じる練習に取り組みました。「もう1回やってみよう」、「セリフを付け加えてみよう」と、チャレンジする気持ちをもって取り組んでいました。

6. ステージ発表と鑑賞

(以下、発表順です)

7班 エンディングには自分たちの声で音楽を入れる工夫をしました。1日目のゲーム活動からヒントを得て、「やっぱりチョコバナナパフェをたべにいこう!」という新しい展開の劇に仕上げました。

6班 昨日から何度も練習した「空気イス」で座りながら話すふたりが、驚いて立ち上がる演出が見事でした。事故を知らせにきた役の人が、さいごにずっこけるところも、練習から上達し、上手に劇をまとめていました。

5班 ふでばこをスマホに見立てていじりながらおしゃべり演技が自然で上手でした。そ
こへ、なぜかお化けが登場します。お化けは、スマホを借りると、突然人間のようにハキハキとした話し方になる演出で、観ている人たちを惹きつけていました。

4班 上履きを電話に見立てて、四つん這いになった赤ちゃん?ゴリラ?が、登場する劇
でした。トリジュクメンバーの大人たちは、終わったとも、録画映像をみながら、
ユニークな演出の意図について考え議論を交わしました(^^)

3班 事故があったことを知らせるために、勢いよくかけこんだとき、足を痛めてしまい、役者本人から「たんま」がかかりました(!)前班の発表が終わったあと、さいごにもう一度チャレンジし、無事にお客さんから拍手をもらいました。

2班 きのう、とちゅうでけんかが起こり練習を抜けた仲間も参加して、セリフに合わせ
て体を揺らしたり、床に伸びて見たり、工夫をこらして息のあった劇を創り上げて
いました。キャラづくりがこっていて、腕をくんで勇ましい演技をした仲間もい
ました。

1班  「事故だ!!」という場面であわてる二人と、それを聞いても落ち着いている二人、対照的な演技で、観ている人たちをくすっと笑わせていました。「聞く」ことを大切にして、それを応用して取り組んだことが伝わってきました。

 

担任の先生のコメント

5月のときの劇のほうが、完成度が高かった印象だけど、自分たちで創り上げた達成感をもてたことがよかった。

 

りふぁの感想

同じ台本なのに、7班とも違う劇に仕上がって、観たあとの気持ちも色々だったのが面白かったです。2日目の「さくら」の花びらに、それぞれの班への感想を各自が書いていましたが、それぞれの班のいいところを見つけて書いてあることが素敵だなと思いました。

なかしまさんから、演じることも話し合いでも、「聞く」ことが大切だよというお話を聞いて、今日、4年生の仲間たちが「聞くこと」を大事に演じていたことが心に残りました。みんなの工夫する力がこれからもますます花開き、学級目標の「満開」(まんかい)に近づいていくことが楽しみです。