鹿野中学校1年生 2017年7月レポート
■WS事業1セット目
7/10(月)14:45~15:35・6限 / 7/11(火)14:45~15:35・6限 / 7/12(水)13:45~15:35・5、6限鹿野中学校ランチルーム
◯WS①
4月にやった「同時に動く、同時に止まる。」を、もっとうまくやるためにはどうすればいいか。グループに分かれて話し合う。その気づきを生かして「リーダーあてゲーム」をやってみる。それぞれのグループが、他のグループにわからないようにリーダーを決め、誰がリーダーかばれないように動く。別のグループがそれを見て誰がリーダーかあてる。ばれない=同時に動くにはどうすればいいか、みんなで工夫して動く場面や、自分たちでリーダーを当てる(=自分たちで答えを決める)場面、いずれも孤立する生徒もなく、思春期にありがちな、男女間で会話できないなどの問題も見られず、活発に取り組んでいた。
最後に5グループに分かれて絵本を選ぶ。RSシートについての説明&記入。
◯WS②
昨日のグループで、絵本の中のすごい場面を選ぶ。「すごい」という抽象的な枠にすることで、選び方が多様になる。自分と友達で、選ぶ場面が同じ時もあるし、ちがう時もある。互いの理由を聞きながら、自分たちで決めていった。次に、その場面を、自分たちの身体だけで演じてみる。道具も衣装も一切使わないおかげで、1人が1つの役をやるのではなく、何人かで一つのものをやってみるグループもあった。お互いのグループ発表を見合って終了だったが、他グループを見ることで刺激を受け、「やり足りない!」という声も聞かれた。まさに「次、もっと、やりたくなる」状態。
◯省察
省察活動の意味、また、メタ認知力=自らをもう一人の自分がモニタリングする力の説明。「今は1年生。この中で、3年生になった時に一番変化していると思う人は、誰だと思いますか?」などの問いかけにより、「次の自分」を意識したり、小学校からずっといっしょに学んできているクラスメートを改めて「他者」として認識し想像しようとしている様子が見られた。RSシートにも表れているように、このクラスは「なんか笑える楽しいクラス」。その反対「なんか楽しくないクラス」を演じてみたり、なぜ楽しいクラスなのか?を分析したりして、自分たちを客観してみる。カタルタ(多彩な接続詞が1枚に1語書かれたカード)を用いて文章をつくり互いに発表しあう場面では、悩みながらも言葉を紡ぎだしたり、得意そうに語ったり、友達の言葉を聞いてその新鮮さに驚いたり嬉しそうしたりしていた。次の10月には、今回のWSで用いた絵本を題材に、メディアアートWSを行う予定。