青高⑥「鳥の劇場現地学習」(2024年11月)
●活動目標:劇場空間を体験する
●ねらい:鹿野にある〈鳥の劇場〉の活動に触れ、演劇を観る
2024年11月6日(水) 3・4校時 生徒14名
進行:鳥の劇場 サポート:小菅・坂口
会場:鳥の劇場
1.導入 5min
2.上演『注文の多い料理店』 30min
3.感想を聞く・俳優に質問 10min
4.劇場内ツアー 5min
※授業時間内のバス移動等は省く
読んだことのある人も多いであろう「注文の多い料理店」を、観劇することで高校生はどんな印象を受けるでしょう。また、劇場空間はどんな場所なのか体感してみましょう!
6月から鳥の劇場のメンバーとともに表現ワークショップを進めてきた生徒の皆さん。今日は初めてその俳優たちが働く場である鳥の劇場に来場されました。
劇場に入るため施設内に足を踏み入れた途端「幼稚園?」と指摘が。旧小学校、旧幼稚園を借りて作り上げた施設なのです。面白いでしょう。
劇場はというと黒い壁、黒い幕、音が響き、スタンバイしている俳優には照明がぽっかり当たって…非日常の空間に驚いていました。
演劇がはじまればみるみる引き込まれていきましたね。
観劇後、「どんな感想を持ちました?」と、山猫のような…なにものかに扮した俳優が問いかけると、皆さんどう表現すべきか惑っている様子でしたが、きっと頭の中でいろんな考えが巡っていたのでしょう。
今回の授業を通しての感想は以下のようなものがありました。
・鳥の劇場は廃校になった小学校と幼稚園を劇場に変えて活動されていたのは知っていたけど、実際には行ったことがなかったので楽しかった
・いつか役者さんたちの話をゆっくり聞きたいと思った
・猫の役の人たちは人間のはずなのに喋り方や動きが猫に取り憑かれたみたいですごかった
・実態のないものの役や衣装に「人間対自然」という大きなテーマが組み込まれていて、それを理解してから劇を思い返すとまた違った見方ができる
圧倒されたというキーワードもたくさん出てきました。
圧倒された、というのはそのエネルギーに飲み込まれたということ。そこから自分の血肉になっていくので、高校生の皆さんが今、このお芝居を見たことは大きな意味があると思います。未来への種まきですね。
さて、鳥の劇場は鳥取市鹿野町にあります。まわりには田んぼ、畑、学校、家々…と、ごく普通の生活空間に立地しているのです。
なぜここにあるのか?そしてそれがどんな作用を起こすのか?
については次回の授業につなげていきましょう。
そうそう、生徒の皆さんが劇で使われた小道具に興味津々だったのはじゆう劇場の時と同じで微笑ましかったです。骨や銃、手に取ると俄然いきいきする姿、さすが芸術コースを選択しているだけありますね!