青高⑥「『ドリコマ』作品をつくってみよう!」(2021年12月)
目標:「ドリコマ」作品を作ってみよう!
ねらい:映像撮影や編集の面白さを体感し、その活動を通して、主体的に向き合い、他の人と関わり合う力の必要性や、共同して作り上げる楽しさを知る。
2021年12月1日(水)6・7校時 14:10-14:55,15:05-15:50 多目的室、小講義室2・3・4
対象:青谷高校3年「地域環境芸術」コース18名(男子10名、女子8名)
進行:鳥の劇場(やすだっち、れなぞう、タケ、YO-KONG、ふじさん)
1.アイスブレイクゲーム 〈グループ〉 10min
前回と同じグループ。自分と、他の人のニックネームを思い出しつつ、名前オニをする。
2.4Wゲーム 〈グループ〉 15min
「いつ」「どこで」「だれが」「どうした」を各自で紙に書き、つないでひとつの文章にする。
3.ドリコマ説明、撮影 〈全員〉〈グループ〉 20min
面白くするコツ(・シャッターの回数 ・ありえない動きや設定 ・台詞を言いながら撮影する ・アフレコ)を説明。コツを書いた紙を各グループに配る。鳥劇の例を見せる。
4Wで出たものから一つ選び、内容をより面白く膨らませ、ドリコマを使って映像作品にする。
***休憩***
4.ドリコマ撮影 〈グループ〉 30min
5.作品を見てみる 5min
6.RS記入 10min
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D班
名前オニ、ファシである私がルールを間違える。爆笑。今度はY君も。また爆笑。この班は、体を動かすことで生き生きとしてくるし、笑いもよく起きる。対して4Wゲームで椅子に座って何かを書くとなれば一転して「難しい〜」と頭を抱えている様子。しかし、出来たものは、しみじみと笑えるもの多し。休憩時間では疲れたのか、みんな机に伏せて寝ていました(笑)
後半はドリコマ撮るんだけどなぁ〜大丈夫かな?と思いつつ、みんなを促して、別の教室に移動する。
4Wゲームで出たうちの一つを選んでそのストーリーを撮影するということになっていたので、みんなで選んだのですが、結局「…かえてもいいですか?」と言うことで、4Wカードで出たものを残しつつストーリーを考えることに。その結果,「ゴボウフェアをやっている喫茶店で店員が強盗にいきなり刺される、しかしその凶器はゴボウであった」というオチがついたストーリー。
鳥劇が例として作成した「校長先生がネギを買って戻ってきたら、実はゴボウだった」というドリコマのストーリーを拾ってくれたのです。
今回唯一使っていい小道具のミニホワイトボードにメニューを書き出す。オムライスやコーヒーなど通常のメニューの後にゴボウ(単品),ゴボウスムージーが加わる。机を壁側に4つくっつけて喫茶店の席に、教壇をレジに見立てて撮影開始。お客さんが3人、ガラガラとドアを開けて入って来る。「いらっしゃいませ〜」店員さんスマイル。店員さんのキャラが、特別に何かしているわけではないのに、なぜかいい感じで笑える。客の一人がトイレへ行き、撮影係であるファシの私と交代し、私が強盗役になり,店に押し入り店員を刺す。撮影は順調に進む。進むにつれてどんどんアィディアがでてくる。「刺したものがゴボウってわかるようにするにはどうしたらいいかなぁ?」みんなの中で疑問が出て、「描いたらいいんじゃない?」と言うことでホワイトボードにゴボウの絵を描く。
カメラは刺している強盗の手のアップからゴボウの絵に、そして店員の顔へ。店員「あれ、痛くない?」それを見ていたお客が、「…ってそれゴボウじゃね?」ちゃんちゃん♬
どの班よりも時間をかけて長編の大作が出来ました!やるときはやる、D班!
以上藤木記
○久しぶり(半年空いたかな)だったけれど、直ぐに打ち解けてくれて良かった.
wsの内容自体もやっていくうちにどんどん思い出してくれて活発な取り組みに、さすが!
以上中川談
○7月以来久しぶりのwsだったので、元のテンションに直ぐ戻れるのか?最初はかなり不安だったけれど、あれ以降、生徒たちは実に様々な体験をやり(水本さんの写真ws等)かなり成長出来たこと、進路等もほぼ決まり落ち着いてきたこと等、その自信もあっての・(それらを受けての)今日だったので、思いもよらず早いペースで感覚を取り戻し、楽しんで授業の内容に入って行けた。
授業が進んでからも各自積極的に取り組んでいて、もはや以前のあの人たちとは別人のようにやっていて、単に思い出すだけでなく、新しく聞いたことも直ぐ吸収し、内容の真意を理解して即座に応用出来るので、結果的にそれを愉しむことが出来ている。そう言う成長した生徒たちの姿を垣間見られる事は大変な悦びでした。
先日、鹿野の鳥劇さんにお邪魔させていただき、本番を控えた芝居の稽古の真剣な様子(井伏鱒二「山椒魚」)を見せていただいた許りでなく、役者さん達にインタビューしたり、亦普段見られる事の無いバックステージの様子等も見せて頂き、創作や表現への懐の深い取り組みの一端を見られた事で、この授業にも繋がる、「柔軟な対応の必要性」等を学ぶことが出来て(お渡しした)色紙にもあるように、新鮮な体験となったようで(この授業へのステップにもなり)ありがとうございました。
以上、石原敬子/瀧下弥菜子先生
○筆者雑記
名前オニ ルールを間違え、余り把握出来て無い様子を自ら楽しむ。wsネーム余り覚えていないけどワァワァ言いながらオニごっこするのが楽しい。
Eは私が「誰か、名前言わないとタッチしてオニにするよ」との警告をガン無視し、激走して逃げ回る…小学生以来(たぶん)のオニごっこが懐かしいのでわざと言わないで逃げ回っている様子である。
4Wゲーム 私が、随時カードをシャッフルし、いつ?どこで?誰が?何を…?と確認しつつ4枚ずつ配った。
誰からともなく…「出来るだけ、ブッ飛んだ面白い組み合わせのになる方が良いんですよね?」との声…
初めてやるこのゲームの面白さが即座に良く理解されている。
ニ巡め、カードが一枚足りない格好だったので「タケさん。(とらないで出た文章を)読んで。」とスムーズに進行。
この班は、そうやって4Wゲームで出来たものをそのままドラマ化したので、「トイレで、2万年後、愛を叫ぶ」と言う、一人芝居になり、A君の主演、M君、Nさんが共同で、カメラを回しつつ、監督・脚本を兼ねて、Eさんがフリーな立場から随時客観的なフォローを入れる、そして様々な工夫を積み重ねながら全員でこのスケール大きなドラマの展開を愉しむと言う形になった。「トイレ」と言う面白い、亦極めて日常的な空間をどう?面白く見せるか?ーーー初めから、常にギャラリー目線を丁寧に意識した!感心な撮影が続いたが、結局パーテーションでリアルに仕切るのは辞め、最低限の説明だけでギャラリーのイメージに訴えよう、と現行の形に。
起承転結のストーリーに凝りすぎるあまり「ドリコマ」で撮る意味無くない?(笑笑)長軸の劇映画になってしまった…こうして、あくまで「和式ではなく洋式」トイレへの偏愛を謳う!のがオチという大作が出来上がった。
参加者4人が常に、前向きで積極的、「良い作品を創りたい!」との姿勢が貫かれたので、グループファシの私は「唯、見守るばかり」の理想形、「総監督」と、名許りの華を持たせて貰った…
等等 武中記