青高②「シアターゲーム!ステータスゲーム!」(2024年6月)

●活動目標:イメージしたことを言語化しよう・その差を感じよう
●ねらい:社会で与えられる役割や集団によって変化する常識について触れていく

2024年6月12日(水) 3・4校時 生徒14名
進行:小菅 サポート:坂口・後藤
会場:青谷高校武道場

1.ふりかえり  5min
2.カウントゲーム(2人組)  10min
3.指差しゲーム(2人組)  15min
4.カウントゲーム(グループ)  15min
休憩
5.ステータスゲーム(全員)  25min
6.まとめ  5min
7.リフレクションシート記入  10min

小菅さんの、人の信頼を瞬時に掴む力にはいつも驚かされる。
今年のクラスも例に漏れず、いろんな性格の生徒の皆さんが集まる中でみんな小菅さんの話を聞いて納得して、そしてものすごく楽しんでいる(ここが一番大事)!
そんな雰囲気の良い授業で、高校生がどう変化していくかを見られるのは私も嬉しい。

この日は、先生からの感想を聞いて前回学んだことを思い出すところから始まった。「一番“楽しかった”の声が多かったのは指差しゲームでした!」の声に、生徒の皆さんも笑顔になったり頷いたり。
まずは体を動かして、前回欠席だったあの子も温度差なく巻き込んでいこう!
カウントゲームと指差しゲーム、これは二人組で行うもので単純だけれど相手の様子をよく見て反応することが肝になる。小菅さんから負荷(少し難しくするためのルール追加)を与えられても難なくクリアする高校生たちであった。

次にカウントゲームを7人ずつのグループで行う。負荷として拍手を入れたり右側にぴょん!と1つ分ずれる動作を入れることで、かなり盛り上がっている様子。難しいほど面白い。終わった後に「上手くいく理由はなぜだろう?」と問う小菅さん。ここを紐解くと、相手の何に反応してコミュニケーションが進んでいくのかがわかってくる・・・!?

ステータスゲームは、生徒全員+先生にランダムに番号が配られ(自分だけの内緒にしておく)、○/15に合わせたスケールの仕事を考え、周りの人と会話を通してスケールの大きさが近そうな(番号が近そうな)仕事を持つ人とペアになるというもの。
これはとても面白かった!自分が何を持ってスケールの大きさとしているか、相手と会話することでその差にハッとしたりなるほどと思うようだ。できたペアの仕事内容を聞く時間のわくわくしたこと!
このクラスで一番大きいスケールの仕事の番号が当たった人は「宇宙飛行士」、その逆は「近所の清掃員」、との答えが出た。

ここで大切なのは職業の貴賤ではなくその人の育った環境や持つ感覚によってスケールが決まるということ。そして、このクラスの15の仕事が公開されたことで、ここからこの集団のスケールがある程度定まってしまう可能性である。
いち集団の「限り」を作り出している私たち、に気づくことがスタートなのである。ゲームを通して、深い考察が得られた。

授業の流れとしてもとても良かった。時間の余裕を持つことで「楽しむ・考える・言葉にする」のプロセスを踏めるため、全員が授業の最後に小菅さんの目を見てまとめの話を聞けていたことが印象的。腑に落ちたんだな、と感じた。
何よりこの授業を楽しみにしている生徒さんの気持ちがぐんぐん伝わってきた。また来週会いましょう!