青谷高校⑦「もう少し長い穴あき台本で作劇!上演!」(2025年11月)

日時:2025年11月19日(水)3・4時限(10:55〜12:35)

会場:青谷高校 多目的室

担当:石丸先生、山根先生

進行:小菅/サポート:田中

 

● 今回も「穴あき台本」で作劇

後期ワークショップ3回目の今回は、前回よりも難易度を上げた「穴あき台本」に挑戦しました。

舞台は「電車のボックス席」。前後のセリフだけが書かれ、その間に3〜4行分の空白があります。「誰が」「何を」話すのかを、生徒自身が決めていく構成です。

台本の流れは、

最初に2人が会話 → 1人が席を立つ → トイレを探す人が来る → 席を立った人物が戻る → 別の人物が電話で離席 → トイレの人が戻ってきて3人で会話、

というもの。文章だけでは把握しにくいため、小菅さんがホワイトボードに図を描きながら説明しました。

 

● グループで制作

グループ分けは前回と同じ2班。ですが、台本の作り方は対照的でした。

 

ひとつのグループは、設定をじっくり詰めながらセリフを一つずつ固めていくスタイル。「京都旅行」「有名人が出てくる」「来た人に必ず『ワッツユアネーム?』と聞く」「兄弟で窓側の席を取り合う」など、アイデアを出し合いながら進めていました。

 

もう一方は、まず即興で動いてみて、そこで生まれた会話を台本に落とし込むスタイル。「恋人同士で電車に乗っているところに別の女性が来る」「戻ってきた恋人が怒って席を立つ」といった展開となりました。

 

「この人は誰なんだろう」「兄弟なのかな?」と、状況を明確にしようとする問いが、生徒たちから自発的に出てくるようになっていたのが印象的でした。後期ワークショップの初回には、あまり見られなかった反応です。

 

 

● 練習から発表へ

台本を一度通して読んだあと、立ち稽古に入ります。

小菅の提案で、電車という場所性を出すため、窓の存在を意識することに。外を一緒に眺めたり、身体を揺らしたりしながら、「電車らしさ」を動きに加えていきました。

 

短い時間でしたが何度も繰り返すうちに、台本を手放して演じる生徒も出てきました。

 

発表では、人物同士の関係性――初対面なのか、兄弟なのか、恋人なのか――によって、語尾や間の取り方が変わっていきます。日常の経験が、そのまま演技に反映されていました。

 

最後に小菅さんから、「リアルとは何か」についての話がありました。たとえば、有名人同士が電車で出会ったとして、本当に紅葉の話だけをするだろうか。設定を疑ってみることで、別の会話や関係性が見えてくるね、という話があり、興味深かったです。

 

● 感想より

・台本を作って、電車に乗っているように見せるのが難しかった。

・セリフが少なく最初は硬い印象だったが、演じてみると意外と自然で楽しかった。

・グループのみんなが同じ熱量で考えてくれて、いいものができたと思う。

・自分たちで考える部分が増えて大変だったが、面白かった。