青谷高校②<現地学習>劇場ツアーとリハーサル見学(2024年7月)
★目標:劇場の現場を知ることで、地域と芸術活動のあり方を考える。
★ねらい:鳥取、鹿野という場所で鳥の劇場が地域と関わりを持ちながらどのように活動しているのかを学ぶ。劇場ツアー、リハーサル見学を通じて、演劇の現場を体感する。
日時:2024年7月9日(水)
場所:鳥の劇場
時間:短縮11:05~11:55
対象:青谷高校3年「地域環境芸術」コース7名
担当:石丸先生(書道)
案内人:田中
1、はじめの説明 5min
2、劇場ツアー 20min
3、稽古の見学 20min
4、感想シェア・まとめ 5min
※授業時間街のバスの移動は除く
●劇場・新施設の見学
今回は、青谷高校のみなさんが劇場へ来てくれました!劇場とはどんな空間なのか、演劇の稽古ってどんなことをしているのでしょうか。劇場のスタッフが働く場所を見学してもらいます。
最初に、今日どんなところを案内するかを田中から紹介。「見学中、考えてもらった質問に答えるので、見ながら考えてみてね!」と伝えてスタートしました。生徒さんたちには、途中で気づいたことを書けるように紙を配りました。
最初は、事務所へ。字幕作業中のスタッフへ突撃。演劇祭に向けて、海外の作品の字幕を整えているところでした。「どんなことをしているんですか?」という質問に、翻訳から文字数の調整などがあるんです、と丁寧に教えてもらいました。ふむふむと生徒さん、話を聞いています。なかなか劇場の事務所に入ることはないので、周りを見回しています。

廊下のキッチンやすみれの部屋を通り抜けて、次は、新施設へ!
まだまだ新しい木の匂いが香ってくる新施設に来ると「広い!」「大きい!」と驚く生徒さんたち。楽屋も「鏡に電気がつく〜!」とテンション高めに見学。手に持っている付箋用紙に色々と書き込んでいってくれます。
衣装部屋で、衣装担当のスタッフへ質問。置いてある衣装を作っているのか、どんなふうに管理しているのかなどを教えてもらいました。たくさんの衣装が並ぶ様子に、生徒さんたちも興味津々。
叩き場へ到着。この日は、演劇祭の公演『梨っこ』の小道具を制作中。実際に見てみることに。「遠くから見るからおおざっぱだと思ってたけど、繊細につくっている!」という声が上がりました。舞台上では大きく見えるものも、実際に手に取ると細部までこだわって作られていることに驚いた様子でした。
最後は、カフェへ!その日は営業中ではなかったのですが、メニューや店内も見てもらいました。劇場の中にカフェがあることに驚く生徒たち。「ここでお茶飲めるんだ!」と、劇場が地域の人たちにも開かれた場所だと知ると「私も来たい〜」という声が続々。

- 公演「熊野」の稽古見学
11時30分頃から11時45分頃まで、公演「熊野」の稽古を15分見学。
芸術監督・演出の中島から、今稽古中の場面の説明があり、俳優が台本を読む様子を見ました。静かな空気の中で、言葉を選びながら演じる俳優の姿。生徒たちも真剣に見入っていました。最後は、質問をして終了。率直な質問に、俳優も笑いながら答えてくれました。
生徒さんたちからはこんな質問が。
「今まで1番大変だった役は?」
「給料はどれくらいですか?」
「今まで1番緊張したことは?」
また、時間切れで答えられなかった質問は、のちほど田中がインタビューして、先生を通じて回答をお送りしました。

最後は、見学で付箋に書いたコメントをシェアして終了!
★先生のコメント
思っていたより生徒の反応がよく、少し驚きました。皆様のおかげです。
ありがとうございます。私が中島さんにお聞きした「なぜこの土地で鳥の劇場を始めたのですか?」という質問の本意は、なぜ鹿野を選んだかということでした。地域環境芸術なので、地域との絡みを聞いてみたかったのです。偶然の出会いなのか、何か縁があったのか、また知りたいです。
★生徒さんたちの付箋コメント
・カフェがとても良かった いつか行きたいと思った
・衣装はシャツだけで500着、全てで4000着ある
・小道具を作る場がかっこいい
・セリフを覚えるのは地図みたいなもの
・もともと体育館には見えないくらい舞台だった
・お客さんの反応の良い悪いは大事
★ 田中の振り返り
いつもは教室での活動が中心ですが、現地に足を運ぶことで、劇場という場所が、人と地域のつながりの中にあること感じてもらえたのではないかと思います。次は小菅さんと一緒にまた学校へお邪魔します!