鹿野学園2年生 ⑦⑧「にんじゃ学校2」(2024年12月)
2024年12月12日(木)、13日(金) 3校時 10:35~11:20 (45min)
進行:ごとえもん、たろまる、まつのすけ、まやべぇ、440(ししまる)
記録:なかがわ、おく
活動目標:集中して楽しく活動しよう
ねらい:身体表現で伝えてみよう/イメージを共有してみよう
―――1日目―――
1.鳥劇にんじゃ参上
2.「へんげのおふだ」 <半分ずつ>
忍者のポーズをとる。
ごとえもん忍者が“お札”を読み上げる。「ニンニン」と唱えて変化。
ごとえもん忍者が「お見事!」と認めたら「ドロン」と唱えて元に戻る。
〇鳥劇忍者の見本:「みかんになる」
〇みんなで「ニンニン」「ドロン」の練習
〇半分にわかれてやってみる。(みている人は良いところを見つけて感想を発表。)
1・2班:おにぎり、からあげ、ラーメン、暑くなる、氷が降ってくる
3・4班:バナナ、ゼリー、やきそば、強い風、床がツルツルになる
3.「しんせつにんじゃ」 <6~7人グループ(4班)>
1人が「〇〇だったらいいのにな~」と願いを言う。
しんせつにんじゃ達が「ニンニン」と唱えて変化し、願いの世界をつくり出す。
願いを叶えてもらった人が「ありがとう!」と言うと、「ドロン」と唱えて元に戻る。
〇鳥劇忍者の見本:「ピザが食べたいな~」
〇4班にわかれてやってみる。1班:たろまる、2班:まつのすけ、3班:まやべぇ、4班:440
4.ふりかえりシート記入
*1日目の振り返り*
・ゆったりやりたかったので「しのびあしのじゅつ」のワークはカットした。
・明日は、しんせつ忍者の時間は15分はとろう。
- 「へんげのおふだ」
・最後の「ドロン」はできるが最初の「ニンニン」は、早くやりたすぎてお題が出た瞬間に体が動いちゃうので、「せーの」が必要。「せーの」のかわりに「しんせつにんじゃ~」等のかけ声を入れるのはどうか。お題を言って→「しんせつにんじゃ~」「ニンニン」とやり始める型を定着させよう。
・ソロよりペアやグループで表現していた。グループが決まっちゃってる?
・役割がしっかり分かれていて、皿が出て→焼きそばがでて→マヨネーズがいて→絞りに行く子がいてと、友達のやることをしっかり見てどんどん表現ができていた。
- 「しんせつにんじゃ」
〇1班
・この順番でやりますといったら「じゃあこっち」と移動してしまう子がいる。
・にゃんこ大戦争の世界が見たい→ファシがわからなくて、「にゃんこvsわんこ」などと説明をしてもらっていたら「じゃ、やめよう。ポケモンの世界が見たい」と、誰かがわからないものは「じゃあやめる」と言って変えてくれる。
・マックが食べたい→バンズ、ピクルス、チーズ、バンズが重なっていく。
「ありがとう」言いたくなかった→じゃあいいよありがとう
・野球が見たい→最初、みんなピッチャーとバッターがやりたいとなったが、キャッチャー、審判等をやる子がでた。
・オムライスが食べたい→ライス、卵、ケチャップと重なる。
・熊の人形がほしい→みんなで合体して大きなくまの人形
〇2班
・願い事は、食べ物しか出てこなかった
・ピザ食べたい→誰かが焼いてと言ったら火になる子、みんなわからないなりにかけてるふりとか、スパイスになったりとかやってくれる。食べた子はまずいという反応でもかなえてくれて「ありがとう」をちゃんと言う。
・アイスが食べたい→アイスになる子たちとソフトクリームになる子たち、女子と男子でわかれるがお願いした子はちゃんと両方食べに行く。
・ステーキ→みんな横になって焼かれているかんじを表現。お願いした人が切って食べる。
・そうめん→みんなにょろにょろしてて、ファシが「流れるわ」といったら察してくれて、竹になってくれる子
・パフェ→男女別でやっていたが、女子が「でっかいパフェ作ろう」と言うと一緒にやっていた。
・「ニンニン」を忘れがちだけど、一回動きかけていても思い出してちゃんとやってくれた。そしてお願いする側の子は忍者じゃないので「ニンニン」を言わないという世界観ができていた。
〇3班
・カービーのカセットが欲しい→Switchになる→カービー役と敵役
・猿になる→バナナを食べる猿、飼育員になる子
・ケーキを食べたい→シェフが最後の仕上げをしたり、男女入り混じってすごい勢いで作っていた。
その他、うんこと戦いたい、マリオカート等
・「ありがとう」を言う子が早い。もうちょっと続けてやっていてくれてもいいが「ドロン」
〇4班
・税金をなくしたい→総理大臣にお願いに行く→「ダメ。世界中の税金を持ってこい」と言われる。
・イチゴ味の飴が欲しい→イチゴが中に入ってた
・コーラが飲みたい→ファシがコップをやると→シュワシュワという動作で炭酸をやる子→マックのイメージでカップのふたをやる子
・その他、プロ野球選手になりたい、犬になりたい等
・やりたいやりたいで、じゃんけんで順番をきめたが、最後まで負けていた子もふてくされなかった
- ふりかえりシートの感想
・〇くんがふくをぬいでまでひょうげんをくふうしてるのがすごい
・〇くんがゆげまでさいげんしたのがすごい
・〇ちゃんがおにぎりでぐになったところ
・〇くんのかたまったやきそばがおもしろかった
・〇ちゃんたちのバナナのかわをむいているところがくふうできてる
・それぞれ考えかたがちがっていろんなポーズがあってみんなくふうしてるなすごいな
・みんなできょうりょくできてうれしかった
・ゆめをかなえてあげるからほんとにかなったかんじがして楽しかった
◎担任の先生から1日目の感想〉
前回の表現ワークショップで、相談せずに一人ずつ入っていって、一つの景色を作るワークをやった。今回のしんせつにんじゃでは、その経験が活きていたように思う。願いを考えるのに困る子がいるかなとも思っていたがそんなことはなく、それぞれが思い思いの願いを伝え、どのグループの願いもバラエティーに富んでいた。
1ヶ月くらい前、鳥の劇場に「劇場体験」に行って、劇場での仕事について見学した生徒たち。「どうすれば劇が上手くなりますか」という質問に、「相手をよくみることです」とアドバイスをもらっていた。
今回の活動でも「みる」ことを意識しており、友達の細かい表現までよくみて感想を言っていた。
前回の省察で、みんなは今まで「見る」だったけれど、だんだん「観る」ことができるようになっている。と生徒に伝えたが、今回の活動を見ていても「観る」ことがだいぶできるようになってきている様子だった。
―――2日目―――「もっとやってみる活動」
5.ふりかえり
みんなで振り返り動画をみる
担任の先生から、鳥劇忍者からの感想
6.「しんせつにんじゃ」 <6~7人グループ(4班)>
7.「しんせつにんじゃ」先生の願いを叶えよう <全員で)>
先生:「遊園地に行きたい」
メリーゴーランド、コーヒーカップ、レールになる子たち・ジェットコースターになる子たち、お化け屋敷、観覧車、ゴーカート、店員
*2日目の振り返り*
・ほめたことをダイレクトに頑張るので、何度もやっていくうちに定着するだろう。
・しんせつ忍者の時間配分はちょうどよかった
・一番最後のワークだったので、最後の感想をしっかり言えてよかった。
・省察を「楽しい時間にする」でいい。「よりよくするための時間」としているから構えてしまうのでは?子どもへの提示はいらない。「こういうことができたね」と見つけることが大事。
→「無意識にやってる」にならないか?どういうつもりで見るかの提示は必要では?
→「よくするため」という言葉は使わず、「いいところをみつける」がいいのでは?反省という感じは出さず、「こうしたいことを見つけよう」を自分たちから。基本、子どもたち主体にして進めるのが理想。「よかったね」でよい。体験を重ねる。まずいいところに自然と目が行くように良いところを探していこう。めあてを、どれだけ自分事にしてあげるか「できてうれしいな」と。「こういう良いところがあるから、ここを頑張ったらこうできるよ」という言い方がよい。
・アイデアはおもしろいものを出してくるが言葉に出すのが苦手。今の子はYouTube等をよく見ているから、そこは自ずと伸びる。どうして面白いと思ったのか説明できる、自分のものになる、その作業をやることが大事。