鹿野学園3年生「オノマトペばなし」(2024年12月)
活動目標:見たこともないものを想像して面白がってみよう!言葉も加えて表現してみよう。
ねらい:グループで話すことを楽しむ。考えたことを身体で表現してみる。
日時:2024年12月16日(月) 3・4時限 10:35〜12:10 12月17日(火)3・4時限 10:35〜12:10
進行:ごっちゃん、たろさん、こすー、やすだっち、まっちゃん、しんちゃん
記録:おくさん、せんちゃん
投稿者:しんちゃん
12月16日(月)1日目
◎あいさつ、自己紹介
大きな声であいさつしてくれました。鳥の劇場メンバーも1人ずつ自己紹介。
◎ウォームアップ「オノマトペで体を動かしてみよう」〈みんなで〉
ぶらぶらする。体の一部を指定してそこを揺らしてみます。肩、うで、足、お腹、掛け声に合わせてぶらぶらと振ってみました。これで体が温まりました。
次にオノマトペについて説明、「オノマトペって知ってる?」と質問すると子供たちはよく知らない様子。例をまじえつつ説明すると皆うなづいて分かったみたい。
◎「オノマトペ色々やってみよう」
ごっちゃんがお題のオノマトペを出題!皆は身体を使って表現します。全体を2グループに分けて、1グループづつ行いました。お題が「ムキムキ」の時は、マッスルポーズや、何かの皮をむいて表現していました。「ツルツル」では足を滑らせて床がツルツルしているのを表現したり、麺をツルツル食べたり。「ベタベタ」では手や床がベタベタしていたり、人と人がベタベタくっついたり、シールをベタベタ貼ったりしていました。
鳥の劇場メンバーが入って子供たちと一緒に行うことで、同じオノマトペでも表現の幅が広がっていた。
◎ミックスジャスチャー
オノマトペと動物を組み合わせて、見たこともないものを想像して、身体で表現してみます(例、ぶんぶんキリン、ねばねばゾウ)。お題はごっちゃんが出題。皆お題が出ると全身を使って表現していました。
「ゴロゴロおじいさん」では、床にゴロゴロしてみたり、お腹がゴロゴロしていたり、カミナリがゴロゴロ落ちてきたり、表現のバリエーションが多かった。
◎桃太郎 練習
まずは、鳥の劇場メンバーが桃太郎の見本を行いました。その後、5つの班に分かれて、各班に簡単な台本を配布。鳥の劇場メンバーも各班に1人づつ入ります。各班で相談して配役を決めたら、練習します。
…………………… 5分休憩 ……………………
◎オノマトペ桃太郎 練習
はじめに鳥の劇場メンバーで見本を行いました。見本は「キラキラ桃太郎」。グループでオノマトペを選ぶ話し合いも子供たちに見てもらいました。オノマトペが書かれたカードの中から、1人一枚づつ選んで、なぜそのオノマトペを選んだのか理由を述べる様子を見てもらいました。その後は各班に分かれて、オノマトペを1つ選んで、発表に向けて練習しました。
しんちゃんは4班の皆と一緒にいたけど、見本での話し合いの様子を参考にして、1人づつ選んだオノマトペについて理由を説明して、丁寧な話し合いをしていました。
◎オノマトペ桃太郎 発表
5班は「ノリノリ桃太郎」
セリフがラップみたいな感じでリズムカル、動きもダンスみたいでノリノリでした。
4班は「グーグー桃太郎」
人間も動物たちも皆ずっとグーグーお腹がすいていた。最後は皆でお腹を押さえて「グー」。
3班は「ゴロゴロ桃太郎」
皆ずっとお腹を押さえてピーピーゴロゴロ、お腹の調子が悪かった。
2班は「パクパク桃太郎」
人間はきび団子をパクパク、動物はずっと口をパクパク、きび団子をあげる時は、なぜかいつも半分だけ。残りの半分は鬼にあげるらしい!
1班は「ゴロゴロ桃太郎」
鬼たいじに行くけど、ずっと床でゴロゴロ、ダラダラ、動物たちもゴロゴロ、ダラダラしていました。
どのグループもセリフをアレンジしたり、動きを工夫してオノマトペをしっかり表現していました。発表を見ている子供たちも笑ったりしつつ集中して見ているのが印象的でした。
最後にリフレクションシートを書いて、今日の表現ワークショップは終了。明日へと続きます!
12月17日(火) 2日目
省察 教室にて
今回の省察は作品作りや発表だけでなく、どんなプロセスでグループの意思決定が進んだか「話し合い」に着目していました。
まずは昨日のワークショップを撮影した動画を皆で見て振り返り。リフレクションシートも使って、皆が昨日どんなことを感じていたのかも少しだけ振り返りました。
その後、班ごとに分かれて、タブレットで昨日の各班の「話し合い」を撮影した動画(1分程度)を見ました。そして昨日の話し合いで「良かったところ」「気をつけたところ」を、班で意見を出して紙に書き出します。書き出したら、皆の前で発表しました。
「良かったところ、気をつけたところ」
・一人一人の意見をきちんと聞けた。
・皆が相談にのってくれた。
・勝手に決めずに、一緒に考えた、相談にのってくれた。
・自分の役割をちゃんとこなしていた。
・多数決でも文句を言わなかった。
・人の気持ちを考えながら話し合いを進めた。
・決め方を決めた
・表現しながら理由を言った、動きの例を見せて説明した。
「もっとよくしたいところ」
・決め方を決めるのに時間がかかった。
・じゃんけんになっていた。
などの意見が出ていました。
4時限目はプレイルームに移動して、まずはウォーミングアップ。ぶらぶらと体の一部を振って温めます。ミックスジェスチャーもやりました。「フワフワおじいさん」「グーグーおじいさん」「ノリノリおじいさん」お題は子供たち自身が自主的に決めていました。
◎オノマトペ桃太郎 その2
昨日は一つのオノマトペでしたが、2日目はオノマトペを2つに増やします。動物と人間で違うオノマトペを使って演じました。
「ムキムキ」を選んだ班はセリフの語尾に「マッチョ」をつけたりして工夫していました。「スイスイ」ではセリフをスイスイ早く喋ることでスイスイを表現。「キラキラ」ではきび団子をキラキラさせたり、どの班も工夫されていて見応えがありました。
担任M先生の1日目の感想
生徒たちの話し合う様子を見ていて、まだまだ自分の意見を貫き他人と調整ができない生徒も中にはいたが、多くの生徒たちがグループのこととして、メンバーから出た意見をどのように決めていけば良いかを考えて話し合っており驚いた。また、どの班も時間ギリギリでどうしよう!となる場面がなく時間を考えて活動できていた。
前回の表現ワークショップの省察では、どうすれば相手の意見を聞くことができるかがテーマとなっていた。
この子達のすごいところは、その省察をちゃんと取り入れて次の活動に臨めているところだと思う。
発表の内容についても、どの班にもそれぞれ表現するための工夫がみられ成長を感じる。