鹿野学園1年生⑦⑧ 「にんじゃ学校2」(2024年12月)
活動目標:集中して楽しく活動しよう。
ねらい:身体表現で伝えてみよう。イメージを共有してみよう。
日時:2024年12月12日(木) 2校時(9:30~10:15)、12月13日(金) 2校時(9:30~10:15)
進行:ごとえもん、たろまる、まつのすけ、まやべぇ、440(ししまる)
記録:なかがわ、おくさん
12月12日(木) 1日目
◎まずは鳥劇忍者の自己紹介
ごとえもんの「鳥劇忍者参上」のかけ声で戦隊ヒーローのように「ニンニン」と集合。
◎次に「しのびあしのじゅつ」からの「へんげのじゅつ」
忍者のポーズから忍び足。楽器の音に合わせて歩き、ごとえもんの「みんなが〇〇になる」というお題のかけ声でジェスチャーする。前半は1・3班の合同で、後半は2・4班の合同でやりました。
〇お題はこんなのがありました。
(前半の組) ①さむくなる ②たのしくなる ③いたくなる ④おいしくなる ⑤かなしくなる ⑥かゆくなる
(後半の組) ⑦ねむくなる ⑧あつくなる ⑨くさくなる ⑩うれしくなる
〇特にいいなと思ったのは⑤かなしくなる
たくさんの子がうずくまったり、目を手でおおったりする中、一人茫然と佇む子がいました。
絶望にたたきのめされた群衆の中、何かを決意したヒロインのようにみえて、ドラマのワンシーンのようにみえました。すばらしい!
◎次に4つの班に分かれて「しゃべらずのじゅつ①」
1人が前に出てお題をジェスチャーし、他の人がそれを当てるゲーム。お題は「様子」や「気持ち」。
あくまでも「表現すること」が目標なので、本人がOK出すまでは答えを言ってはいけないルール。
どうしても当てる方向に流れるので、やる人は「ニンニン」と言って始め、終わったら「いいですよ」と言うことにする。
〇ちなみにたろまるの班、1班はこんなお題でした。
①こわい ②くやしい ③いたい ④にがい
①「こわい」をやった子は、目と口を大きく開き、手を口元に置いて、とても上手な表現でした。
③「いたい」をやった子は、自分で自分を殴るというパフォーマンスをしてくれました。
②「くやしい」をやった子は、モモをたたいたり、ジダンダ踏んだりいろいろしましたが、笑顔だったのでなかなか当ててもらえませんでしたが、最後までやりきりました。
④「にがい」をやった子は何かを飲んでるなということはわかるけど、顔の表情が変わらないので当ててもらえませんでした。
「表現すること」それをじっと「観ること」に時間を割いたため、6人中4人までしかできませんでしたが、明日も続きをやるということで納得してもらいました。
〇他の班の様子
2班 鳥劇の例がわかりにくかった(たろまるが「やわらかい」をやったのだが、「ひっぱる」とか「なでる」のように「行動」の答えしかでなかった。)ので、とりあえずみんなでやってみた。「にがい」もみんなでやったらできていた。1人ずつにしたら「すっぱい」や「こわい」ができなかった。
3班 やり方をわからせるため「へんげのじゅつ」でやったことから始めて、徐々に難しくした。「いいですよ」「OK」を徹底させた。
4班 どうやるのかわからない子がいたので、2人でやりたい子には2人でやらせたが、その子はいっしょにいるだけでしなかった。「おいしい」はどうやったらいいのかわからなそうだった。
◎1日目の改良点
〇「形容詞」を自分のわかる言葉にどう変換したらいいのかわからない様子だった。
〇「形容詞」の範囲を絞り込んで、この系統のことだなと思わせる必要があるのでは。
〇まずみんなでやってみて、こういうことをやればいいんだと理解させてから各班でやってみる。
〇「にがい」「すっぱい」のように、顔の表情で表現することが苦手なようなので、重点的にやってみる。
〇と、いうわけで明日は、お互いの行動がわかるように1つの輪になり「味覚」と「感情」のジェスチャーを徹底的にやってみたいです。
◎みんなの感想(へんげのじゅつ)
・〇〇くんがずっとひとりでやってたのがいい。
・〇〇くんの「さむくなる」が本当に寒そうだった。
・〇〇くんの「かゆくなる」で全身をすごくかいてたのがよかった。
・「いたくなる」でみんなが丸まってたのがおもしろかった。
◎みんなの感想(ふりかえりシート)
・くふうできてたのしかった。またしたい。
・「しゃべらずのじゅつ」がむずかしかったけど、たのしかった。
◎1日目の先生の感想
前回の時よりグループの人数が多く、待つ時間が増えていたが、ジェスチャーする子がお題に悩んでいる時間も集中を保っていた。活動全体的に「みる」ことができていた。
様子や気持ちのお題は、それ自体は知っていても、それが言葉でなんと表現されるのかはまだ繋がりにくい年齢の為、答えがなかなか当たらない場面もあったが、前向きに取り組んでいた。ちょっと難しかったことで集中した面もあるように思う。
12月13日(金) 2日目
◎まず、昨日の動画をみて思い出してもらったら、先生や鳥劇に感想を言ってもらい、すぐ今日の課題に移りましょう。
◎「へんげのじゅつ②」
〇みんなで大きな輪になって
〇ごとえもんのお題をみんなでやってみる。
〇昨日と違うのは「(形容詞)になる」ではなくて、(形容詞)そのものをやるということ。「みんなでかなしくなる」ではなくて「みんなでかなしい」というように。
〇「その前のこと」を思い出すとやりやすい。
お題の形容詞になるための原因をひもづける。つまり、「かなしい」に「ペットが死んで」を加えると、ペットを土に埋めるしぐさをして、泣くことによって「かなしい」の表現がでるみたいに。
〇お題は5つ(味覚4に感情1)
①おいしい ②にがい ③すっぱい ④からい ⑤こわい
〇いいなと思ったのは⑤こわい
・2人で抱きつく ・怒ってる人をやる ・おばけをやる など。
なるほどと思ったのは「おこってる人」や「おばけ」は本人が「こわい」なのね。
1つの言葉に2つの方向があるものもあるんだと気づきました。
◎「しゃべらずのじゅつ②」
〇各班にわかれて、昨日の続き。違うのはファシリテーターが「その前のこと」をつけ足すこと。
〇2班はこんなお題でした。
①(おふろが水で)つめたい ②(砂漠を歩いて)あつい ③(雪が降って)さむい ④(あたたかくなって)ねむい ⑤(電気をつけて)あかるい ⑥(石をたたいて)かたい→(おせんべいが)かたい
〇やってみて―――たろまるは例題を出すのがヘタ。「かたい」のヒントに「石をたたいて」じゃでてこんよ。「おせんべい」に変えたらすぐでたもん。でも昨日よりはスムーズだったような気がする。先生が「顔が大事」と前フリしてくれたからか、子どもたちも顔に注意してやってた気がする。
◎みんなの感想
・「かゆい」で蚊をやる子がいた。それをたたいた子もいた。とてもわかりやすかった。
・Tくんの「かたい」せんべいがよかった。(それではやってもらいましょう。でも恥ずかしがってやってくれませんでした。残念!)
◎鳥劇向上委員会
・大きな輪になるは良いアイデアでしたが、あまりにも多人数だった。次は半分にしましょう。
・〇〇して「形容詞」は1人でやるのはむずかしい。蚊をやった子のように忍者がアシストするようにしましょう。
・芸達者のTくんでもみんなの前でやるのは恥ずかしがる。そういう時はみんなでやってみることにしましょう。
・鳥劇忍者の道はきびしい。明日に向かって修行だ!ニンニン!!