青谷高校 2017年10月レポート
■2017年10月4日(水)10:55~12:35
演劇ワークショップ
鳥取県立青谷高校
前回同様に、心と体をほぐすために鬼ごっこから始めた。生徒たちの希望“鬼ごっこ”は「氷鬼」。積極的に関わることを促すために、前回同様、より鬼ごっこを面白くするためのアイデアを募り、ルールを変えながら何回か実施した。
体を動かすことにも抵抗がある生徒がいるように見受けられたので、簡単に楽しめてゲーム性の高い「セレブ順位当て」のワークを実施。各自が番号の書かれたカードを引き、その番号に見合った“セレブ”として3つの質問に答える。質問の後、その答えから優劣を判断して順番に並ぶというもの。「他者の考えを受け入れる」「想像をする」ことが必要とされる。それまでのワークとは違い、積極的に参加してこなかった生徒も自分なりに判断して質問に答えるなど、生徒たちの積極性が感じられた。また、身分の低いセレブに当たった生徒の中には、「身分の低さ」をネタにして笑いを取るという利他的な振る舞いをみせる生徒も見受けられた。だが他者のやっている様子を見る番になると、集中することが出来ず、関係のないことを喋ったりふざけあったりする生徒も見受けられた。
初めに身体を使って動いたおかげで、これまでよりも少し笑顔が見られた。
■2017年10月11日(水)10:55~12:35
演劇ワークショップ
鳥取県立青谷高校
まず拍手回しのゲームを行い体を動かす。その後、前週と同じく3グループにわけ「順位当て」のワークを行った。前週のこのワークでは、高校生たちに積極的に取り組んでいるように見られる部分があったため、引き続き行ってみた。今回は順位当てのために答えていくだけでなく、順位に当てはまる自分の考えたキャラクターを演じてみる要素を加えてやってもらう。今回のワークは前回よりも盛り上がらなかった。演じる要素については、取り組んでくれる生徒は少なく、目に見えて演じてくれている生徒はグループ内に一人か二人だった。授業の最後に、次回の映画のワークショップの導入として、場面をつくりカメラを使って、短いシーンを撮影してみた。今回の授業の中では生徒が一番集中していた時間にみえた。
■2017年10月18日(水)10:55~12:35
映画ワークショップ
鳥取県立青谷高校
映画監督の山崎樹一郎氏と鳥の劇場の俳優とともに、映画を題材にしたワークショップを継続して行う。初めに山崎氏より「映画とは?」簡単な講義。初めての座学で、雰囲気が固いため、目の前に行って一人一人にインタビューしていく。その後、場面をいくつか挙げてもらい、グループごとに選んでつくってみる。「ガソリンスタンド」「中華料理店」「ペットショップ」をそれぞれ題材にして短い場面をつくった。また、監督、撮影、出演者と役割を決めて取り組んでいった。ワークの進み具合はグループごとに違いはあったが最終的にシーンをつくり、グループごとに発表した。
■2017年10月25日(水)10:55~12:35
映画ワークショップ
鳥取県立青谷高校
はじめに授業の様子の写真や発表の映像などをつかって、前回の授業をふりかえった。ふりかえりの写真や映像を見て、生徒たちの身構える感じが少しほぐれたように思われた。その後、カメラ撮影に取り組んだ。前回の授業で発表した場面を、カット割りやカメラのアングルなども考え撮影する。具体的なアドバイスもうけながら、グループでつくっていく。生徒は演技に照れる様子はあるが、監督、撮影、出演者と各々の役割を集中して取り組んでいたようにみられた。カットを繰り返し撮影する場面もみられ、生徒たちのこだわりが感じられた。(撮影した映像は授業後に鳥の劇場が編集)