鹿野学園1年生①「おしえてリレー」(2025年5月)

活動目標:集中して楽しく活動しよう

ねらい:表現を受けとめてもらう体験/発信と受信

 

日時:2025年5月15日(木)3校時・16日(金)2校時

進行:ごっちゃん、やすだっち、まっちゃん、たろさん、せんちゃん

撮影:れなさん(1日目のみ)、おくさん

 

1日目:はじめまして!まずは、やってみよー!

この日は1年生とのはじめての出会い。ちょっぴりドキドキしながらのスタートです。

まずはウォームアップ。鳥の劇場のメンバーが自己紹介し、子どもたちの名前を呼んでいくと、「〇〇さーん!」と元気な声が廊下まで響きました。続いて「あるくあるくチェンジ」のゲーム。止まる→物になる(石・花・木・動物など)→グループでつくる、という流れで、身体を動かしながら想像を広げていきました。ひとりで表現していた子、2人・3人で協力する子、みんなで「花」をつくって見せてくれたときは、思わず「お〜!」と歓声があがりました。

 

後半は「おしえてゲーム」。インタビュー形式で質問し合い、「好きな動物は?」「〇〇!」「せーの、〇〇ー!」と、みんなで復唱することで、言葉がちゃんと届くことが嬉しかったようで、にこにこする子も。自分の言葉を受け取ってもらうって、うれしいことなんですね!

せんちゃんのグループでは、ルールを覚えたあとは少しテンポアップしながらやり取りを楽しみました。印象的だったのは「今日の朝ごはんは?」という問いに、「なんだっけ……?」としばらく考え込んで、「おぼえてない!」と答えてくれた子がいました。一年生ならではの「今を生きてる」という感じがあって、とても愛らしかったです。

 

最後にふりかえりシートを記入。にっこりマークに丸をつけてくれた子が多く、楽しかった気持ちが伝わってきました。

 

<1日目の活動を受けての担任H先生の感想>

あるくあるくちぇんじなどの身体を使った表現ゲームでは、生徒が自発的に1人での表現と複数での表現を使い分けて遊べるようになると良いと思った。

普段表現が控えめな子が、みんなと違う表現をしていたのが良かった。

普段から目立つ表現をするのが得意なタイプの生徒の中には、他の子の表現をみたりするのは苦手な生徒もいるので、ふりかえりの時間では、個々の良さをピックアップして見せたい。

”これじゃなきゃいけん”から”これもいい”という感覚が相互に芽生えると良い。

1日目の活動を撮った写真を見るのを生徒達が楽しみにしていたので、2日目のふりかえりはその写真を元に話そうと思う。

 

 

2日目:「もっとやってみる」

2日目は、省察からスタート。昨日のワークの写真を見ながら、「これはなんのポーズだろう?」と先生が問いかけると、「だんごむし!」「木!」と答えが返ってきて、みんなで転がったり、それぞれの違いを楽しんだりと、写真をきっかけにした豊かなふりかえりの時間になりました。

その後は「インタビューリレー」。隣の人に質問をまわしていき、最後に「〇〇さんは何と答えたでしょう?」とクイズ形式でふりかえります。「あとでクイズをやるからお友達の言葉よく聞いていてね!」という声かけで、よりぐっと集中力もアップすることも!

 

続いての「みんなで○○」ゲームのテーマは「たべもの」。それぞれが好きな食べ物を答えたあと、みんなで「いただきます!」といって、みんなでジェスチャーをしていきます。

せんちゃんの班では、納豆、からあげ、ミートパスタ、キムチなど多彩なメニューが登場。ジェスチャーにも個性が出ていて、黙々と食べる子、勢いよく食べる子、口いっぱいにほおばる子などさまざまでした。

 

後半には「ミートパスタにキムチを添えて」食べる子も現れて、想像の中での「食べ方」も広がっていきました。ほかの班では、みんなで同じものを食べたり、食べ終わったあと「手を洗いに行く」という一連の流れもあったようです。

 

最後の感想タイムでは、
「〇〇ちゃんと好きなスポーツが同じでうれしかった」
「早く食べる人とゆっくり食べる人がいた」
「笑いすぎて鼻水が出た」
と、さまざまな感想が飛び出しました。

 

<鳥劇メンバーでの振り返り>

・1日目は初対面の緊張があったけれど、2日目には少しずつ表情もやわらぎ、リラックスした様子があった!
・聞いたことを復唱するやりとりの面白さに気づき、繰り返し楽しむ子もいた!
・インタビューでは、ただ答えるだけでなく、理由を添えたり、詳しく説明しようとする姿も見られた!

 

<せんちゃんの感想>

グループファシリテーターとして子どもたちと関わるのは初めてで、どきどきのスタートでした。どんなふうに楽しんでもらえるかを考えながら、声かけや質問の順番、カードの選び方を工夫しました。緊張していましたが、子どもたちの元気と自由な発想に助けられ楽しくなっていきました。次回も、子どもたちと一緒に楽しみたいと思います!