鹿野学園9年生①「思い出演劇」(2021年6月)

活動目標:中学校生活をまとめて振り返って、お芝居にしてみよう。
学習目標:自分の感じたこと、考えたことを思い出すことで“自分”を認識する。“他者”を理解し受け入れる。

2021年6月28日(月),29日(火) 2•3校時(9:45~11:35)
@鹿野学園 王舎城体育館
進行:YORI 補助:ホリ、ゆかり、もと、よまる、ふじさん、みわ。

事前作業:中学校生活を振り返る①
中学校時代での出来事を「面白かったこと」「嬉しかったこと」「ムカついたこと」「悲しかったこと」「悔しかったこと」「怖かったこと」「ビックリしたこと」「ドキドキしたこと」「(それ以外の)こと」の観点で、それぞれに当てはまる事柄を思い出して、なるべく具体的に書いてみる。
※学校生活以外のことでもOK!

◎アイスブレイク タオルバレー 15min
3チームに分かれる。チームごとに円になって(タオルを丸めた)ボールを地面に落とさないようにトスし続け、どれだけ長く続けられるかを競う。

◎中学校生活を振り返る② 30min
6グループに分かれる。事前作業で選んできた思い出を発表し合う。聞き手が感想を述べたりインタビューをして、それぞれの思い出の中からグループで1つ思い出を選ぶ。

~休憩 10min~

◎中学校生活を振り返る③〈創作〉 作業 20min 発表25min
選んだ思い出をお芝居にする。→発表
☆1人1セリフ喋る ☆人間以外の動物やモノを登場させる 
☆スローモーションorストップモーションを入れる ☆タイトルを付ける

◎リフレクションシート記入 10min

—翌日—

◎省察 35min
(6年~8年の授業も含めた)振り返り動画を観る。先生の省察。

◎省察を踏まえて… 10min
これまでの活動&昨日を振り返った上で、より“今日の活動を充実させるには?”をテーマに各グループで話し合い、答えを出す。

~休憩 5min~

◎思い出を繋ぐ 作業 25min 発表 30min
各グループで1人1つ持ち寄った思い出をお芝居にして、繋げる。→発表

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 今年度、最初で最後のWS!初めのタオルバレーでは久しぶりだからか、みんな緊張の面持ち。まずボールの感覚を掴む。慣れてくると、みんなで数を数えながら進めていくチーム、もくもくと集中するチーム、落とすリスクを減らすために横隣の人にちょんちょんとパスしていくチームと、チームごとの個性が見えた。
 6グループに分かれての活動から一気に動き出す。それぞれが持ってきた思い出をグループのみんなに発表する。自分の面白かったことを共有することは普段の生活でも日常的にするかもしれないが、あるグループでは悲しかったことを選んで発表してくれた生徒がいて驚いた。それを聞いたグループのみんなも、それは悲しいな~と受け入れている。また他のグループでは、この思い出に決めてしまうと傷つく人が出てくるからやめない?と言う生徒がいたりと、他者を思いやることと自分の意見と提案の仕方と…WS序盤ですでに学習目標を達成しているじゃないか!!!と驚く筆者であった。全員が発表し終えたら各グループで1つの思い出を選ばなくてはならない。どの思い出も素敵だけれど『お芝居にするなら』『インパクトがあるのは』『全員が参加できるのは』など、決める基準が“お芝居”を意識していて、これまでのWSが彼らの中に積み上がっているのを感じた。
 さぁ1つの思い出に決まったら、決められたルールを持ちながら思い出をお芝居にしていく作業!鳥劇メンバーのサポートは多少あっても、自分達でしっかり話し合っていた。引っ張り上手がいてぐんぐん進むグループもあれば、受け止め上手がいてゆっくり自分達のペースで進めていくグループもあったりとグループごとのカラーも鮮明になっていく◎
 全グループが時間内に発表することができた。全体的に少し声が小さく恥じらいの姿は見えたが、やりたいこと・見せたいことは観客側に届いていた。リフレクションシートでは『思い出を共有し合うのが楽しかった』『他のグループの発表を観て表現の工夫が凄いと思った』『明日は今日できなかったことをやってみたい』『友達と同じ時を生活するから楽しいのだと思った』などいろんなことを感じてくれたみたいだ。

 2日目は最後の表現WSということもあり、省察では6年生~昨日までの表現WS振り返り動画を鑑賞。先生からも言葉を受け、昨日の”恥ずかしかった”をどう克服するか?をテーマに各グループで話し合う。それぞれの答えを発表し合った。
 最後の活動は〈グループ全員の思い出をお芝居にして繋げる〉というもの。1人の思い出につき、持ち時間はたった30秒という短時間で見せなくてはならない!各グループで勢いよく創作が始まる。前日よりも明らかにスピード感が違った。順番やお芝居の構成を皆で話し合い、まとまったら立って創っていく。前日は男女で分かれていたグループも2日目はみんなで能動的に創作していたり、「〇〇が嫌だったら僕が変わるよ」と言える生徒がいたり、褒め合いながら作業しているグループ、鳥劇メンバーのサポートもほとんどいらないくらい自分達で進めていた◎
 発表では、全グループが前日よりも声が出ていた。タイトルを言って1つ1つの思い出が再現される。30秒の中に詰まった思い出達にそこにいる全員がフッと入り込む。とても集中力が高く肯定的で優しい空間だった。人前で表現することが苦手な生徒も話し合いで意見が言えたり、言葉にできなくても身体的に見せてくれていた。発表も大事だけれど、今回のWSでは話し合いの時間が特に、学習目標でもあった“自分”を認識し“他者”を受け入れるということを体験できたのではないだろうか。個々のアイディアが豊富で、他者に対する気遣いや思いやりが強い学年だった。
 鳥の劇場の振り返りとしては、9年生にもなると大人が入らなくても自分達で進めることができるから初めのスタートダッシュが大事で、どう生徒達を能動的に楽しく豊かな創作時間に惹き込んであげ、背中を押してあげるかが重要だということ。サポートの仕方・立ち位置・関わり方を話し合った。