鹿野学園8年生 2018年5月レポート(1セット目)

トリジュク 8年生1セット目 「スリッパを使って見立てよう」(5月15日・16日実施)
活動目標:日用品(スリッパ)を他のものに見立て、即興で芝居を創造する。
学習目標:自由に連想・発想する力を育てる。他者理解を促し、協力・協働する力を身につける。(即興で演じることで)事態に応じて素早く考え、行動する力を身につける。

進行:齊藤
サポート:村上・高橋・安田・中垣・赤羽・後藤
記録:浜田・中川

・役目を終えたスリッパに花を持たせるという外枠(世界観)の提示が良かった。
・スリッパが身近なものでとっつきやすそうだった。
・3人組は初?発言が増えたり演技力発揮したり、個々の魅力を見つけやすかった。
・WS後の相談で、吉田先生から「送る会」のアイデアが出た。式次第は先生作成。

★アイスブレイク「名前でポーズ」(15分)全員でサークル。
1)自分の名前でポーズ。
2)左どなりの人のポーズ。
・2パターンやることで、最初できなくても、他の人を見ながら慣れてきて次では言うことができていた。
・できなかった時のパスポーズ(逃げ道)を用意するのは良かった。
・自分の名前は恥ずかしかったり、難しかったりしたようだが、友達の名前でポーズはやりやすかった様。

★「見立ててみよう」(15分)全員でサークル。
「テープ芯」を使って。「ペットボトル」を使って。
一人ずつ順番に、物体を他のものに見立ててワンアクションしていく。まわりは「なるほど~」と言う。
・「なるほど~」が定着していくと、何が来ても受け入れる/受け入れられた、という雰囲気になっていった。
・全員が一個づつなので待ち時間が長くなるが、「なるほど」を入れることで、反応する楽しさも味わってもらえた。
・お題2パターンやることでだんだんわかってきて、2回目はいろんなアイデアが出ていた。テンポも早かった。

★スリッパで風景①(7分)
4~5人グループに分かれ、スリッパを何かに見立てて使いながらお題の風景を静止画でつくってみる。できあがったら吉田先生に写真を撮ってもらう。
・構図、表情、体の形、あたりまえに表現できている。さすが8年生。
・スリッパも上手く使えている。使い方のバリエーションが豊富!

★スリッパで風景②当ててみよう(7分)
①と同様にやる。発表では見ている人たちに、お題を当ててもらう。
・グループワークの場所確保が十分ではなく、他のグループの声が入ってきてうるさくなり、どんどん声が大きくなっていった。それでも集中して取り組んでいたのは凄い!
・ランダムのチーム分けでも、できた作品はどれもクオリティが高い。すごい。
・グループ内のイエスアンド(意見に乗って積み上げていく)や、ちょっと無理な意見も全否定せずにうまくまとまるように修正していくところが見られた。

★スリッパで日常生活を演じよう。(練習15分+発表20分)
3人1グループ。見立てる小道具リストから最低2つを見立ての材料として使う。/場所は家のどこか決める。/各人1回は発語する。/使うスリッパは一人につき1足まで。という条件の元に、会話ラリーさせる。最後のセリフはグループ全員で「って、スリッパやないかーい!」と突っ込んで終わるようにする。
1)見立てるものを選ぶ
2)会話を考える
3)発表
・3人組という今までにない少人数設定。
・意見を言いやすい、乗りやすい、みなまで言わずとも伝わるなど、やりやすそうなグループが多かった。
・もめそうになっても、きちんと折り合いをつけて進めていた。
・発表では、個々人の活躍する場面がしっかり見えた。改めて一人一人の魅力が伝わってきた!

★RS記入。

—–(放課後)—–
省察前の吉田先生との打ち合わせ
・この学年は慣れて色々とできるので、どう次に展開させるかも含め打ち合わせた。
・省察後の活動について、吉田先生から「送る会」という一歩先を行くアイデアを出してもらえた!
・省察では、この学年のすごさを鳥劇レポートでも紹介し、どうしてできるのかを自分たちで意識してもらう。
・その後「もっとやってみる」お題を吉田先生から提示してもらい、鳥劇が引き受ける、という流れでやる。
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★省察(吉田先生進行)
・笑顔ラッシュ後、時系列で振り返り、鳥劇レポートを入れつつ、先生の感想と生徒への発問。
・ワークショップの中の発表がほとんど即興でしかも、クオリティの高い作品ができてしまったり、どんなお題もこなしていく子どもたちに対して「こんなすごいこと、なんでできちゃうの?」となげかけ、考えていってもらう。「才能」「仲がいいから」「発想力がすごい」などでる。

★省察を受けての活動「スリッパ先輩を送る会」を開催しよう
・先生の粛々とした進行が、シュールでおもしろい。
・先生から鳥劇の受け渡しはもう少し、はっきりさせてもよかったかも。
・部活動でグループ分け。新鮮だったが、グループによっては、やることが脱線してしてしまうところも。でも、発表となるとできてしまうのですごい!
・よく考えるとバカバカしいお題にも、面白がって、時には混乱しながらも取り組んでくれた。最後のスリッパとの記念撮影の笑顔がよかった。
・クラス全体でスリッパを見立てた、というスケールがすごい。
・感想の書き方も、その視点で書いてくれる子もちらほらいた。