鹿野学園7年生⑤「風景を創ってみる(加米良先生からのお願い)」(2022年3月)

活動目標:いろんな“モノ”になってみよう。状況を想像しながら、グループで風景をつくってみよう。
学習目標:「即興でなってみる力」・「見え方意識力」
他者が提示した回答に即時的に反応、共感する力、それを発展させて表現する力が要求される。また、グループ全体で創ろうとしている表現が、観客からどのように見えているのか(どのように見せたいのか)を意識する力も必要となる。

2022年3月16日(水) 2・3校時9:45〜11:35
進行:齊藤  サポート:高橋・中垣・後藤  撮影:奥田・藤木

1.アイスブレイク:拍手回し     20min
 ・3グループ(7人×3グループ)に分かれる。
 ・拍手を隣の人に回す。何回かの練習の後、30回の拍手を早く回すチーム対抗戦。カウントは拍手をした本
 人がする。

2.みんなで一つのものになる     30min
 ・3グループで活動。
 ・与えられたお題のものをみんな形作る。会話やジェスチャーといったコミュニケーションをとらずに実施。な
 るべく早く完成させることを目標にする。何回かは練習も兼ねてみんなで同時に行う。その後、1チーム毎
 にやって、他のグループはその様子を観察する。チーム毎にやるのを各チーム2回ずつ行う。

《休憩》

3.一枚の写真をつくる     40min
[全員ワーク時間15min+作業時間15min+発表10min]
 ・同じグループでワーク続行。
 ・与えられたお題の場所にいそうな人、ありそうなモノになってポーズをとる。一人ずつ加わっていき、前の人         
 がポーズをとったら、次の人が加わる形をとる。この形式で各チーム2回実施。人になるばかりでなく、モノ
 になることを促す。
 ・加米良先生からのメッセージビデを見た上で、各グループに分かれて相談しながら、与えられた難題の場   
 所の写真を撮り、出来上がりの様子を確認しながら進行。(動きや声をつけても良い。)

4.リフレクションシートを書く。     10min

※二日目は「写真に動きやセリフをつけ、短いシーンを創る」ことを活動目標にする。

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◎全体の感想 
 ・進行が静かでスムーズ、ゆとり、余裕があった。
 ・男子と女子の間に溝があるチームがあった。

◎各班の気づいた所
 ☆Wチーズバーガー班
  ・エジプトのように次の展開(一つのモノから風景に移行)の前フリをしてくれることが多かった。
  ・始動がゆっくり。決まった子が始めないとスタートしない。
  ・関ヶ原でのピックアップする視点がおもしろい。石田三成がうらぎられるところのチョイスなど。学生服を重
  ね着して鎧感を出したい工夫はわかるが、ヤンキー同士の争いに見えてしまったのが残念。三成はもっと
  激しく殺されてほしかった。
 
 ☆トリプルチーズバーガー班
  ・他の班の工夫を楽しんで見ている。
  ・男女の壁があまりない。
  ・拍手回しの作戦を次々と考え出す子がいた。
  ・人がやらないようなことをしようとする工夫がみられた。大仏の鼻の穴、石器時代のファッション、皮はぎ。

 ☆こんぺいとう班
  ・ずーっと相談しがち。月面あたりが特に多かった。
  ・小柄な子を利用しがち(ギター、自転車など)。人を使うおもしろさが芽生えたようだ。
  ・月面(月の地面)を表現したのがよかった。
  ・配役を変えて、大きな子が‘宇宙飛行士をやって、小さな子を旗に見立てて月面にグサッと突き刺す芝居   
  をやればもっとよかった。
  ・ネクタイで命綱を表現したのがよかった。
  ・ギターのなんだかわからない集合体のニクニクしい感じがよかった。

◎その他 
  ・おだやかに助け合っている。ノンストレスな感じ。
  ・騒がず(キャッキャせず)楽しんでいる。少人数なので声をはらなくてもいい。
  ・先生が言うには「気持ちのいい人たち」
  ・リフレクションシートの言葉が多い。
  ・加米良先生への食いつきはどうなのか。真面目で素直なので「これは笑っていいものなのか」と思ってしま 
  っているのでは。

◎明日のこと
  ・話し合いをピックアップするより、おもしろ映像を切り取る方向で。

—–2日目—–【3月17日(木)】
◎全体の感想
 ・加米良先生への展開をもっと早めるべきだった。
 ・「ふり返り」を先生にやってほしかった。前日のミーティングで進行を確認すべき。
 ・自分たち(生徒たち)で考える時間をとりたかった。(男女問題・とりあえずやってみる問題)
 ・加米良萬先生の登場は今日ので良い。
 ・立ち話が多かった。
 ・男女問題はやはりこの時期は大変なんだと思った。ブースターが間に入って取り持つのは簡単だが、なくて
 もあれだけできるのだからたいしたものでは?都市部に比べればやっているほう。
 ・今回は全体的にユーモアがあった。へんなアイデアが多くみられた。
   トリプル班→宇宙人(ロケット・変な歩きかた・宇宙語)
   こんぺいとう班→地獄(メガネでエンマの冠・イスでもおしおき)
   Wチー班→ウルトラマン(ぶつけられると崩れるビル)
 ・地獄はエンマとの空間を分けるなどディテールにこだわってほしかった。エンマの語る罪状がセコクてわりに
 あわないのが面白い。でも10円ガム当たり偽装は大罪。
 ・もっと大きな声で芝居をしてほしい。鳥劇が激しい見本をみせれば?声を出させるワークを探してみよう。
 ・昨日のほうが時間がない中での勢いが感じられた。加米良先生が時間がないという設定で、とりあえず5
 で切って、アドバイス、もういちどやらせる。
 来年はそうしてみましょう。