鹿野学園5年生 4回目レポート(2020年1月)

■2020年1月20(月)21(火)3・4校時 @流沙川学舎プレイルーム

5年生最後の演劇表現ワークショップ「伝える」と「伝わる」を考えよう!

与えられた主題に沿ってグループで短いお芝居を作ることを通じて、「伝えたいこと」を考え、そのための「工夫」をしよう。「伝えたいこと」が「伝わる」ために必要なことはなんだろう。クイズにすることで楽しみながら深めていく。
最後は新五年生のために、現五年生の実力を見せつけるクイズビデオを作る。

※H先生からの提案で、今までの固定4グループをシャッフルして5チームでやってみる。

+++++++1日目+++++++
1.アイスブレイクゲーム (20分) 
 a 足ジャンケン→氷鬼 (並行して「遊び係」の人にジェスチャーゲームの進行を聞く)
 b 子どもたちがよくやるジェスチャーゲーム 「遊び係」が見本をやってくれてからスタート

2.鳥劇版・職業当てジェスチャーゲーム「この人はだれ?」(20分)
 2チーム対抗戦。お題カード用意。
 仕事/職業を、一人ずつ交代で演じ(しゃべってもいいよ)、チーム仲間が当てていく。
 ・両チームともやらない人がいなかった!
 ・普段一人だとなかなか活動できない子も今日はやれていた。
 ・つい、相手チームの正解を思わず言っちゃうという、敵に塩を送る微笑ましさ。

3.「風景をつくってみよう」(30分)
 〇説明と見本
 一人ずつ加わって、風景をつくってみる。お題は「海水浴場」。5チームに分かれ、鳥劇例を見てみる。
 休憩中も、その場に残って話し合い続行多数。
 〇話し合いと練習
 どういう役割で、どの順番で入ってくか。おもしろく、かつ伝わりやすくするには・・?
 〇発表
 1班=ビーチバレーとサーフィン。空間のななめ使い、わかりやすい。
 2班=泳ぐ人、日焼けする人、イスと監視員。縦並びの空間構成、最後にメガネポーズでオチ感。
 3班=おだやかな波、サーファーの動き、砂遊びとなぞの物体。コントラスト。
 4班=深みを感じさせる海、トライアスロン感
 5班=波が二人でやることで立体感、サンゴかなぞの生き物かサーファーか。
 ・それぞれの発表へ、見てる人が感想をどんどん発表していた。
 ・よく見ていてコメント上手、何がおもしろかったかを伝えるのがうまい。
 ・子どもたちからたくさん感想が出た後の、鳥劇コメントも手短に言えたので、テンポよかった。
 ★サーフィンをやってみる
 サーフボード役の人の上に、サーファー役が本当に乗っていたチーム。
 痛そう、動きずらそう。実際に乗る以外に、どんな見せ方があるか、みんなで練習してみる。
 ★意識化タイム
 「らしさ」というキーワードを示して、「伝えたい」ことが「伝わる」ための工夫を考える。
 やったこと、成功したことから、気をつけること、工夫を意識化してもらう。
 伝わりやすくするためのコツは?

4.クイズにするお題を考えよう(10分)
 それぞれのチームにバラバラな、〈穴あきお題〉を配布。例=「(   )な修学旅行」
 翌日クイズにするため、穴にどんな言葉を入れてお題にするか、役どうする?などの話し合い。

5.RS(10分)

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H先生との打ち合わせ~メイキングの様子とRS言葉の豊かさ~
(1班)
・「運動会」ありそうなものの逆を考えてみよう→深夜の運動会
・真面目にルールと向き合ってしまうので、そこはもっと自由になってもいい。
・男女のかみ合わなさがケンカもなくいい感じ。
(2班)
・「修学旅行」→恋バナをテーマにしようとするも、大黒柱のTが強硬に反対。
・ノセたい女子、でも無理強いはしない、明日どうなるか!
(3班)
・「嬉しい 入学式」ありそうなだけに、却って「嬉しい」を表現するのが難しいのではと老婆心。
(4班)
・「図書館」←強盗のアイデアをすぐ引っ込めそうになったが、「面白そう!」とじゅんじゅんが口を挟んだら残った。
・男女の壁か、コツが不明だったか、はじめ関わりが薄かった女子も、工夫ポイントから参加。
(5班)
・「お客がうるさい 映画館」←うまい!題つけからよい。最初からまとまりあったが、実は初めて組むチームだったことにタロ驚く。

ジェスチャーのやりきり、挙手率、コメントの仕方すばらしい。発表にも慣れてきていて成長を感じる。
今日のお題に対しては、わかりやすい方が伝わる、ありきたりだとつまらない、のせめぎあい。
「はなし合いがおもしろいことはなかったけどおもしろかった」というRS→アイデア自体に特別感はないが、話し合いのプロセスが面白かったということらしく、すばらしい。
ムチャなこと、逸脱したことをやろうとすると、「それは表現するのが難しいから」とやめてしまおうとすることがある。鳥劇としては、ムチャなこと突拍子もないことをどう伝えるか、チャレンジしてもらえるよう支えたい。
自分が面白いと思うことをやった方がいい、伝えようとすることのレベルを上げていこう。
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+++++++2日目+++++++
1.H先生による省察(25分)
2.練習(15分)
3.クイズ発表(30分)
 クイズ風景を演じ、見てるチームは答えを話し合って決める。
 見事正解もあるし、外れても「そういうふうに伝わった」がおもしろい。
4.撮影 「新5年生へのクイズビデオ」として。(20分)
 各チームごとに撮影場所に移動。
 クイズ発表動画を自分たちで見てみて、もっとよくするところを確認してから、本撮影。

・省察後のワーク、立ち上がりが悪かった。アップを入れるべきだった
・省察からの中島、講義っぽかった。もっとやる気をかきたてるような持って行き方はどうすれば?
・子どもたちの発言意欲が活発だったので、今日は発表後の鳥劇コメントはなくてもよかった
・1班、セリフしっかり考えて書き込んでいたS、Rムードメーカー、スイッチ入るとすごくやる。
・2班、昨日決めたのはイヤ、とイチからやり直し。R受け入れ上手、M周りよくみて対応してる。動き出す大黒柱T、ニコニコついていくS。いろいろあっても自分たちでなんとかして撮影!
・3班、Yよくやった。自分でも手応えあったんじゃないかbyサブ
・4班、昨日と比べて女子二人が元気だったのが印象的
・5班、昨日欠席だったSすぐに仲間入り。K高いアドリブ力発揮。終わり方どうするか聞くと、自分たちで映画の登場人物が出て来るというビックリアイデアを思いついていた。空間構成も、発表直前に話し合って決めていたよう。演劇的にかなりおもしろい作品byタロ

【省察用動画編集について】
ここを見てほしいポイントの見せ方にもう一工夫(〇で囲む、字幕を出すets)を鳥劇どの人もできるようにしよう。
RSの文章を読ませるならばもう少し長めに出したほうがいい
i-movieに凝り過ぎるとネタっぽくなってしまうので注意
字幕は必要なことだけでよい