鹿野学園3年生②「はかせの大発明」(2021年12月)

鹿野学園3年生「はかせの大発明」(2021年12月)

活動目標:いろんなアイディアを面白がってみよう
ねらい:グループワークの練習・イメージの共有

全体ファシリテーター:ガッキー
グループファシリテーター:ごっちゃん・ふじさん
記録:おくさん

++++++1日目++++++ 12/7(水)3校時(10:35~11:20)・4校時(11:25~12:10)

1. ウォームアップ・ゲーム[手足運動・カエルカラスカラテチョップ]〈みんなで〉
・カエルが目の前に現れて→わあっと驚いてジャンプする動作
・カラスが飛んできて→うわっと驚いてしゃがんで避ける動作
・空手チョップの攻撃を→ハッと白刃取りする動作
ガッキーさんの見本を見てすぐにその動作を真似てあっという間にワークにのめり込む子どもたち。「横から空手チョップが来たよ!」「3連続行くよー!カエルカラスカラテチョップ〜!」などの指示にキャーキャーと楽しそうに飛び跳ねていました。

2. ワーク[ことばの組み合わせで勝手に発明]〈3人組のグループに分かれて〉
まずは説明と見本。次はどんなおもしろいことをするのだろうと目を輝かせて前を向いている子どもたち。
このワークは、1人2つ何かの「ことば」を考えてカードに書きます。
グループ全員のカードを混ぜて、1人2枚ずつ引きます。
組み合わせるとどんな「ことば」になりましたか?
おかしな「ことば」が出来上がるのがおもしろくて子どもたちはすごく盛り上がっていました。
男の子が書いたことばが嫌で、「女の子が1人いるんだよ!嫌だ。2/3がそれになるじゃん。」と自分の気持ちを嫌だと主張しながらも、結局それを受け入れてあげて仲良くワークする姿が見られました。
「どんな組み合わせになるかワクワクしながらめくるのが楽しかった。」

3. ゲーム[くじびきばなし]〈みんなで〉
表現の練習です。
くじで引いたカードに書かれていることを動きで表していきます。
・「黒板消し」+「嬉しい」=「黒板消しをしていたら…嬉しくなった」
黒板を消す動作→からの→あははと笑いながら黒板を消す動作をするコ。
・「バスケ」+「美味しい」=「バスケをしていたら…美味しくなった」
ドリブルやシュートの動作をするコ、バスケわかんないというコ。
→美味しいバスケって何〜?と笑いながらモグモグと何かを頬張る仕草をしながらドリブルするコなど。
全員でやるから、どう表現すればいいかわからないコも周りの雰囲気に巻き込まれて、みんな自然と楽しそうに表現できていました。

———5分休憩

4. ワーク[はかせの大発明 会議編]:アイデアをひとつに決めて、特徴を考える〈2.のワークと同じ3人組のグループで〉
発明したことばで一番おもしろいと思う紹介したいものを1つ選びます。
その名前は?特徴は?使い方は?

5. はかせの大発明 自慢編:アイデアを発表〈2.のワークと同じ3人組のグループで〉
自分たちの発明を発表したくて「はいっ!」と勢いよく手をあげる意欲的なコたちがクラスの半数程いました。「えっじゃぁ一番最初は…まぁまぁ、みんな発表するから。」とガッキーさんがなだめる程。

6. リフレクションシート記入
発表が楽しかったという感想が多くありました。
おもしろい発明品が生まれて、自分たちの自信作を発表することも、他のグループの発明品発表を見るのも楽しかったようです。
「みんなで考えたらおもしろいのができた」
「自分たちの発表で大爆笑してもらえてよかった」
「みんなでやればできると思った」
「いろんなことばを組み合わせていて、自分たちとは全然違うのができていておもしろかった」
「この世界にはないけれどありそうな生物をみんなが考えていてそれを見ておもしろかった」

ウォームアップ楽しんでいた。ことば遊びもすごく楽しんでくれていた。と、I先生。翌日に向けて打ち合わせました。

++++++2日目++++++ 12/8(水)2校時(9:30-10:15)・3校時(10:35-11:20)

1. 省察
(先生)「昨日どんなことをした?」
「昨日の映像を見てみましょう」
「今日は自分たちの発表をもっといいものにしよう」
グループでワークシートを使ってふりかえり。
①昨日のグループでの活動で良かったところ。
②もっとこうしたほうがよかったな。うまくいかなかったな。困ったことなど。
「ふりかえったことをみんなに聞いてもらおう」
・みんなで楽しくできた。
・勝手なことをしていた(全員)。人の意見を聞かなかった(全員)。発表がうまくいかなかった(全員)。 ←を仲良く3人全員で発表していました。
代表1人が発表するのではなくてほとんどのグループが全員立って一緒に発表をしていました。
「今日がんばりたいことは?」
・みんなで楽しむ。
・楽しくするために協力する。
・大きく表現すること!
・楽しく動きを考えて発表する!

———20分休憩

2. ワーク[はかせの大発明]:アイディアを練り直す〈昨日のグループで〉
筆箱を取って戻ってきた班からワークシートを渡しますと言っただけでもう、はい散ってと指示せずとも各場所にグループで集まってやり始める子どもたち。「新しいのを考えてもいいのー?」

3. 発表の見本
舞台上でガッキーさんが大人はかせに変身。
(本日は青山学院大学の苅宿先生が別学年の授業でいらしていて、途中、3年生のところにも顔を出してくださいました。子どもたちが苅宿先生を見て「あの人がはかせかなぁ?」と呟く場面も。)
ごっちゃん改め「ごたもちちゃん」(3年生命名)が、大人はかせに発明を自慢します。
それを見て、「私たちは“ちびはかせ”だもんねー」との声が。本当にはかせになった気分でことば発明を楽しんでいるようです。

4. 発表の練習〈グループで〉
早速動き始めるグループあり。昨日の発表よりももっとうまくやろうという意気込みが見えました。

5. 発表
3人で協力しながら笑顔で発表し、「恐ろしい発明だ!これは何という発明なんだ?」というガッキーさんの合いの手に、大きな声で自分たちの考えたおもしろい発明を自慢する楽しそうな姿、友達の発表を見て笑い転げたり、拍手をする姿が見られました。
1人、グループで考えた発明に納得がいっておらず発表に参加できなかったコもいました。

6. 感想
昨日はうまく発表できなかったけど、今日は大きな声でできて嬉しかったなど、満足気な様子でした。

———
課題:1グループ3人の少人数編成にすると話し合いにしっかり参加することになる為、他人事にならず自分のこととして捉えられたり、結束力が生まれるなどの良い面がありますが、言いたい人が引っ張りすぎてしまったり、うまく仲介できる人がいない場合2対1になってしまうということもあるので、しっかり見てあげる必要があります。
また、少人数グループにするということはその分、グループ数が多くなる為、発表の時間がかかりすぎるので、そのバランスをどうするかが課題として残りました。