鹿野学園1年生⑦「にんじゃがっこう」(2023年1月)

活動目標 「伝える」を楽しむ。アイデアに反応して表現する。
ねらい  他人の意見をきいて、反応して表現してみる。空想してみる。

進行   ごとえもん
補助   たろまる、風のふじまる、むらむらさい、もちまる
撮影   みんなで
2023年1月11日(水)2校時 9:30〜10:15

1日目
1.ウォームアップ  15min
[しのびあし]にんじゃのポーズで楽器に合わせて歩いたりとまったりする。〈半分ずつ〉
[しゅりけんがえし]しゅりけんを投げたり受けたりするふり。〈半分ずつ〉
2.ゲーム2 〈5グループ〉 20min
1年「にんじゃのにんむ」※見本
 鳥劇にんじゃがお題をじゅんばんによみあげ、ひとりずつ交代でジェスチャーをする。鳥劇にんじゃは良いと思ったことやもっとよくなることをコメント。 
3.ふりかえりシート記入  10min

12月から引き続き1年生のワークショップに参加してきました。今回は「にんじゃがっう」です。鳥劇メンバーは頭布を被り忍者ネーム入りの出立ちで登場。子供達の期待が膨らみま す。班ごとに整列、挨拶。みんなこの辺は慣れていてしっかり並んでちゃんと挨拶できます。鳥劇忍者の自己紹介から。それぞれ個性があります。むらむらさいはどうやら伊達藩の隠密らしいです。
まずはウォームアップから。2グループに分かれ1グループずつ交代で、もう1グループは見ます。ごとえもんが叩く打楽器のリズムに合わせしのびあしの修行。低い音のリズムの時は足音をたてずにしのびあし。高い音がコン!と鳴ったらその場でストップ。遅いリズムから早いリズムまで。みんなリズムに集中して忍者のポーズも忘れずに楽しんでいます。リズムが速くなるとしのびあしのはずが足音が出てしまう。危ない!敵に見つかっちゃう!
次は忍者には欠かせないしゅりけんがえしの特訓。まずはごとえもんから投げ方の伝授。片方の手のひらを上に向け、その上に乗せた「見えない」手裏剣をもう片方の手でシュッ!と飛ばす。次は手裏剣のうけかた。両手の平を合わせてパッ!と「見えない」手裏剣を受ける。皆のもの完璧じゃ!試しにごとえもんが皆のものに向けてシュッ!と投げる。皆のものパシッ!と受ける。ごとえもんに向けシュッ!ごとえもん、パッ!とキャッチ。みな天晴れである。 
フィクションが共有できたところで全員で大きな円陣になって実践してみます。ここでも2グループに分かれ、2番目のグループはその場に座って見ます。ごとえもんは円の中心で一人ずつに手裏剣を投げ、そして受け取った子はごとえもんに投げ返します。みんなルールをよく理解して楽しそうにやっています。次は円陣に大人忍者も加わり、大人忍者に向けて「一枚の」手裏剣をキャッチボールしていきます。投げる相手をしっかり狙って「君に投げたよ!」と伝わるように、受ける側も「いつ自分に飛んでくるか!」と真剣に、楽しんでいます。
楽しんでやっているうちに、大人忍者にだけではなく見習い忍者の間でもキャッチボールが見られるようになってきました。この辺のルールの飲み込みの速さとそれを使って自分たちでどんどん遊んで楽しむ!というところがこのクラスの特徴なんだなと、前回のワークショップから引き続き感じました。

次の修行は「にんじゃのにんむ」。5グループに分かれての修行です。「にんじゃのにんむちょう」に書いてある任務を見習い忍者たちがジェスチャーで表現して任務遂行していく修行。任務は、そうじして、ごはんをたべて、ニワトリなって、ちいさくなって、など様々。大人の見本を見てみんな理解できた様子です。グループに分かれてからはそれぞれの班についた大人忍者が任務を読み上げ、子供達が一人一人次々任務を遂行していきます。前回ワークの時にジェスチャーゲームをやっているのでみんなどんどんアイディアを出し体で表現していきます。時には考え込んでしまう子もいましたが、その時は周りの子がフォローして任務を乗り越えていく姿も見られました。私が担当した班は全ての任務を遂行してしまったので、特別任務という事で、山になって、風になって、川になって、とみんなで一つの任務を表現して遊びました。

1日目を終えて思ったことは、前回もそうでしたが、今自分たちはこのルールの中でどう楽しめばいいのか。ということをよく理解しその中でどんどん自分たちで面白味を発見し、自発的に動いていける。そして困った仲間にはみんなが気軽にフォローして一緒に楽しむ力がある。このことに驚かされました。そして体を使った表現に躊躇なく取り組む姿勢も素晴らしいと感じました。終了後に担任の先生からは「鳥劇さんの説明を聞くときに、なかなか聞く姿勢にみんながなれなかったのが残念。」と反省点をポツリと言われていましたが、いやいや一年生でここまでよく聞きよく理解し実践することができるのはすごいな!と私は思いました。

2日目は新型コロナ感染症の影響により中止となりました。無念!