青高⑤「即興力を生かしてお芝居を作って、発表しよう」(2021年7月)

活動目標 即興力を、生かしてお芝居を作り発表しよう
ねらい  設定と配役だけで、即興で芝居を作って行く事で、他人の意見に乗っかる力や、盛り上げ力を伸ばす。
また、生で発表することで達成感を感じて貰う

2021年7月14日(水)6、7校時13,45 〜15,15(短縮)研修室、隣の教室
対象 青谷高校3年[地球環境芸術コース]18名(男子10名女子8名)欠席者1名
進行 鳥の劇場(やすだっち、れなぞう、YOーKONG、ふじさん、タケ)

1.省察  
社長ゲームを振り返る。本日のミッションと鳥劇例(動画)も。    15min
2.アイスブレークゲーム    10min
「AさんBさん」関係と設定だけを決め、即興でシーンを作るゲーム。本日のミッションを先に伝えているのでより実践的に取り組んで貰う。
3.「社長ゲームを使ってお芝居を作ろう」2グループずつ    15min
ミッションシートを渡し、配役と起こる事件を先ず決めよう。小道具を選び、どうしたら、より面白くなるか?演じ乍ら工夫し、発見しよう。
      休憩
4.「社長ゲームを使って…」続き    15min
社長室に乗り込む「3分前」の、社長室,社員室等を演じ、その後、社長室に乗り込むシーンを作る。発表での見せ方やタイトル等も考える。
グループによっては、幾つかのシーンをタブレット動画に録って参考にしてもよい。
5.発表    10min
みんなの前で発表、生徒にも感想を聞く
6.30秒デート    10min
輪になって30秒間で良かった点を褒めあう
7.RS記入    5min

振り返り

○一か月の空白は、高校生にとっては随分と永いものだったようで(「こんにちは…鳥劇から来ました」…からやらなければならない程?中川)少しビックリでしたが、いざ始まってみると直ぐ「本題」に入って、「社長ゲーム」どうだったっけ?…とテンションは高く良かった。
○あの手この手を構えていて良かった、小道具も含めて。
○わから無くても「兎に角やってみよう」とばかりにどんどん演る「前向きポジティブな姿勢」(安田)
○カメラ(鳥劇のだけでなく、報道やら記録の)を生徒さん達は一切気にしない、動じない!(筧)
○相変わらず「話し合い」の雰囲気抜群に良い人達。随所に思い遣りや優しさの溢れる素晴らしさ
○今日は、二つのグループの中も色々シャッフルしたけれども、新しい組み合わせによって「引っ張る」「受け取り、乗っかる」人がそれぞれ毎回かわり新鮮だし、新しい可能性も色々見えて良かった(安田)
○しっかり演るだけでなく、何人も感想を的確に、しっかり言えたので前期の最終回、まとめとしてはかなり満足度の高い内容になったのでは?

二つの班の出し物の発表
①「映画会社、製作.撮影現場」
冒頭、主役俳優が突然現れた暴漢?に問答無用とばかりいきなり刺され!大ピンチ→しかし。社長の「いつか自ら映画を撮って監督、主演映画を製作したかった念願が計らずも叶う」と言うオチへ。社長と秘書役2人の男の子達の絶妙な漫才コンビ。テンポ良い掛け合いのウチに幕…。

②「アミタ銀行の日常」 
銀行にやって来た年の離れた姉妹、高校生の姉はおもむろにバイト代を引き出す為ATM機に。ランドセルを背負った小学生の妹が丁度飛び込んで来た覆面の強盗に人質にされてしまう。社長室。社長、秘書達。この班は、それに加えて窓口に三人、やたら冷静な受付嬢、算盤を彈く行員等(どうやら受付嬢にはとんでもない「裏の顔」があって、この程度の軽犯罪には動じない!らしい…)。3つのグループ(ATM、窓口、社長室)がそれぞれ独自の芝居を同時多発的にスピーディーに展開。覆面が曇ってたまらない、生活苦に溢れた哀れな強盗犯人は、歯の抜けたような中年の間抜け顔や悲哀を熱演、「そんなに困っているなら、うち(の銀行)にくれば良いじゃないか?」太っ腹社長の寛大さに一同感激し乍ら幕…。

どちらの班も出演者それぞれに、細かいキャラ設定がなされ、それらが折り重なって、小さなこだわりを活かしつつスケール大きな寸劇が展開される。二つとも、予期せぬ事件が冒頭起きる劇的展開の中に、全く動揺しない平常を演じるグループがあって、強烈なコントラストが描かれる…等このユニークな人達ならではの強烈な個性の光る二作品でした。

先生方のご意見をゆっくり伺う余裕なかったのが残念…

筆者メモ
今日は一名欠席があった為私が、①AさんBさんの本編、②30秒デートに飛び入り参加。

①鹿野学園出身のHさん、八面六臂、変幻自在の化けっぷりに舌を巻いた。恥ずかしがらず堂々と実に大胆に演じていて怖れいった。
〈AさんBさんの設定〉
・お店の店員さんと、入りたくなかったお客さん
・幼稚園生と校長先生
・アイドルと、言う事を聞いてないマネージャー
・道のわからなくなった老人と、わけのわからない警察官
設定が面倒くさいもの、ひねったものになればなる程高校生は自由な発想力で楽しく演じている(中川)

②5,6名の違う生徒さんと。(いずれも違う班の人へ私は同じ設問でインタビューを試みました、)A「前期を振り返って、この授業でやった印象的なゲームは?」B「好きだったのは?」
皆さんからは「一枚の絵、静止画、動画」「ジェスチャー伝言ゲーム」「かわった鬼ごっこ」「ダルマさんが転んだ」「見えないボールをイメージ膨らませて渡していくの」「トランプみたいなの→カタルタですね?→そうそう」どの人も違う答えで、何をやったか?各自思い出し乍らそれぞれハッキリした意見が聞かれた事は新鮮でした。各自の集中力の高さを見せつけられ圧巻でした。
以上タケ記7/14 〜16